カナダのブルーベリー生産最大手のシルバーバレーファームは、食育と国際交流を掛け合わせた出張授業を11月27日、品川区の幼稚園で開催。ブルーベリーの基礎知識をクイズと紙芝居で楽しく学べる体験型プログラムとして、子どもたちに学びの機会を提供した。
シルバーバレーファームは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州に農園を持ち、北米におけるブルーベリー生産最大手の一社。2010年から「SNOWCREST」ブランドで冷凍ブルーベリーの出荷を開始し、木のケアや収穫方法にこだわり、サステナブルな農業の研究を行っている。
レイ・ビリン氏は「今年のブルーベリーは、とっても甘くて美味しい仕上がりになりました。私も皆さんと同じぐらいの年からずっとブルーベリーを食べています。そのおかげで今も元気で頭もシャキッとしているんです。今日はブルーベリーのことを、たくさん知って、美味しく食べてもらえたらうれしい」と挨拶。
紙芝居の上演は、プロの紙芝居師集団「渋谷画劇団」が行なった。ブルーベリーを育てる少年が、妖精「シルバ」と出会い、ブルーベリーについて学んでいくストーリーである。
ブルーベリーは豊富なアントシアニンをはじめ、多くの栄養素を含むことから「スーパーフルーツ」として人気が高いことなど、軽快なトークとクイズを交えながら、ブルーベリーの育て方や栄養素についてわかりやすく解説した。
続いて管理栄養士の清水加奈子氏が登壇し、ブルーベリーに関するクイズを出題することに。清水氏は「ブルーベリーは何色？」と出題し、子どもたちのほとんどが正解の青色を選択。「この青色はアントシアニンという名前で、そのパワーでブルーベリーが青くなっています。ナスやブドウにもアントシアニンが入っているんです」と説明した。
続いてはブルーベリーの栄養素に関するクイズに。「ブルーベリーは身体のどこを元気にする？」という問題では「3つ」や「たくさん」という選択肢に、多くの子どもたちが手が挙げた。清水氏は「答えはたくさんです。青色のアントシアニンには、目をキラキラにするパワーがあります。 食物繊維は、お腹の調子を整え、ビタミンEは血の流れをよくしながら、血管を丈夫にしてくれますよ」と話す。
最後は「ブルーベリーが持つすごいパワーの名前は？」という難問に。答えはばらけており、清水氏は「ファイトケミカルという名前で、この栄養は、植物が自分の体を守るためにあるすごく強いパワーです。こういう強いパワーが、ブルーベリーにはいっぱい入っています」と解説し、授業全体を通して、子どもだけでなく大人も学べる内容となっていた。
試食体験では、子どもたちから「甘い」「美味しい」との声が上がり、冷凍ブルーベリーを楽しむ様子が見られた。ブルーベリーは大粒で味が濃く、甘さも強い。酸味が苦手な子どもでも食べやすい味だった。冷凍でも風味を損なわず、栄養価も高いシルバーバレーファームのブルーベリーを、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
