女性芸人日本一を決める「女芸人No．1決定戦 THE W 2025」決勝が13日、都内で行われ、ニッチェが9代目女王に輝いた。紺野ぶるま、エルフの3組での最終決戦を制した。過去最多1044組の頂点。賞金1000万円と中継した日本テレビの番組出演権などを得た。
近藤くみこ（42）は賞金の使い道について「2020年に結婚したんですけど、結婚式やパーティーをしていないので。これをきっかけにできたらなと思います」と笑顔。江上敬子（41）は「娘、息子に欲しい言われているゲーム機があって。肩ぶん回して買います」と力を込めた。また、ネタを磨くために夜帯の公演に多く出演し、子どもの世話を夫に任せるなど「家族の協力がないとなし得なかった」とも語り「夫にものすごく高いウイスキーをプレゼントします。毎日ウイスキーを飲んでいるので。さっきもテレビ電話したんですけど、ベロベロで。ただ、すごい喜んでいました。『俺は酔っぱらってない。うれしいだけ』って言っていました」と明かした。
また同世代の芸人仲間らからも多く連絡が届いているといい、近藤は「決勝前から頑張ってほしいと連絡がたくさんきました。優勝したあとも『自分ももっと頑張ろうと思う』ってLINEが死ぬほどきていてうれしいです」と心境を明かした。
大会では優勝が決まると2人は抱き合い、涙した。芸歴21年目で7年ぶり3度目の決勝の舞台。「忘れ物を取りにいかせていただきます」と語っていた江上は「親友とずっと一緒にやってきて優勝できてうれしい」と学生時代から付き合いのある相方、近藤にも目を移し歓喜。所属のマセキ芸能社ではピン芸人含め初の栄冠といい「我々は初となりました！」と賞金のボードを高々と掲げた。
決勝の模様は13日午後7時から日テレ系で生放送され、MCはフットボールアワー後藤輝基と黒田みゆアナウンサーが務めた。
決勝はA、Bの2ブロックに4組ずつ分かれ、各ブロック1ネタ終えるごとに暫定1位を決定する勝ち残りノックアウト方式。新ルールとして、A、Bブロックで敗れた6組の中から
もう1度ネタを見たい1組を視聴者投票によって選出する。最終決戦は、A、Bブロックの勝者と国民が選んだ1組の計3組で争った。
審査員は川島明（麒麟）、粗品（霜降り明星）、田中卓志（アンガールズ）、哲夫（笑い飯）、友近、森田哲矢（さらば青春の光）、リンゴ（ハイヒール）が務め、大会サポーターを山添寛（相席スタート）、コットンが担った。
大会は17年に第1回が行われ、初代王者にはゆりやんレトリィバァが輝いた。その後、第2回で阿佐ケ谷姉妹、第3回で3時のヒロイン、第4回で吉住、第5回でオダウエダ、第6回で天才ピアニスト、第7回で紅しょうが、第8回でにぼしいわしが優勝した。
昨年までは決勝に12組が進出していたが、今回は4組減の8組進出に。5組が初進出というフレッシュな顔ぶれだった。決勝進出者は以下の通り。
紺野ぶるま（松竹芸能、2年連続5度目）
もめんと（マセキ芸能社、初）
電気ジュース（吉本興業、初）
エルフ（4年連続4度目、吉本興業）
ニッチェ（7年ぶり3度目、マセキ芸能社）
とんでもあや（初、ソニーミュージックアーティスツ）
ヤメピ（初、吉本興業）
パンツ万博（初、吉本興業）
※（）内は決勝進出回数と所属
【松尾幸之介】
