エンターテインメント界でも、肩身の狭いものになりつつあるたばこ。作品中、喫煙シーンは演出としてまだまだ必要とされているとはいえ、昔のように“たばこ=カッコいい”とばかりもいえない時代だ。
そんな中、5日深夜放送のABEMA『チャンスの時間』では、愛煙家で知られる千鳥・大悟が「吸いまくり先生」として登場。禁煙ブームという時代の逆行もお構いなしに、ゲストであるアルコ&ピースの酒井と平子、そしてヒップホップユニット・Creepy NutsのDJ松永に対し、たばこのカッコよさについて、熱弁をふるった。
「ニコ太郎です」と涼しい顔で姿を現した大悟の授業テーマは、「先生がなぜ吸っているか」。“火をついたものを握らない男はカッコよくない”といった持論をハイスピードで展開し、それこそ今の地上波ゴールデンでは1000%放送できない下ネタも大量投下。今はタバコをやめたというノブが、随所で「カッコ悪いって!」とツッコみ続けるも、不思議な説得力をもつ授業に生徒たちも引き込まれ、最終的には、平子が「いい話……」とホロリとするシーンもあった。
共感の嵐「いかに“生きにくく生きる”ことが、生きやすいか」
大悟は、残りが8本になるとソワソワし出すという喫煙ライフについて、生徒陣から「ええっ!?」という笑いを引き出しつつ、「携帯充電が残5%とか(になった時の気持ちと同じ)」と例える。
元喫煙者のノブが、「そういう時間がイヤだったのよ。一日の間に、結構タバコのことを考えている時間が多いのよ。時間の無駄だと思う」と振り返ると、大悟は「無駄じゃない! それだけ愛しているものが身近にあるってこと。逆に今、何かがなくなったら思考回路が止まっちゃうなんてこと、あります?」と説き、これにはDJ松永も思わず「(確かに)盲目になれるほど好きになれるものって、あんまりない……」と心をつかまれた様子。
さらに、「そういうものを排除しちゃって、みんな生きてる。生きやすいように。いかに“生きにくく生きる”ことが、(自分にとって)生きやすいか」という大悟の言葉に、生徒陣が「あ~」と深くうなずくなか、DJ松永は「生きることを実感することにつながる!」と目を輝かせた。
遊び半分でタバコをくわえたことはあっても、吸ったことはないという平子が、食後、美味しそうにタバコを吸っている人の顔を見ると「どんだけ美味いんだろう」と思うことがあると明かすと、喫煙者の酒井が「タバコを吸うためにカレー食ってる(ようなもの)」と応酬。
さらに、「めっちゃ吸ってみたい」というDJ松永は、その理由として「交友関係の輪が深まる」ことを指摘。相方のR-指定は喫煙者で、喫煙場所で奥田民生と仲良くなったことがあり、羨ましくて仕方ないというエピソードを披露した。
タバコがカッコいい名シーン:萩原聖人×木村拓哉『若者のすべて』
4月からは原則屋内禁煙になるなど、喫煙者はどんどん隅に追いやられる現代。そんななか、大悟が吸い続ける理由は「ただただカッコいいから」! 比較画像を提示しながら、「ストーリーができる。タバコ一本吸うだけで」と、何気ない景色でも、そこにタバコを加えるだけでものがたり性が出ると説明する。
DJ松永が憧れるスモーカーは、R-指定。「百戦錬磨のアイツが、(本番前の)ライブの緊張感に負けてタバコに逃げてる姿が、なんかカッコいい」のだという。「ライブ一個一個に向き合っていることが、タバコ吸ってる姿でみてとれる」(DJ松永)。
また、平子の憧れのスモーカーは、ドラマ『若者のすべて』(1994年放送、フジテレビ系)で萩原聖人とともに主演を務めた木村拓哉。2人が刺されて血を流しながらも、ひとつのライターで火を分け合って同時にタバコを吸う。そして画面に映し出される、地面に落ちるタバコ――というラストシーンは大きな反響を呼び、平子にも強烈な印象として記憶に残っているらしい。
ノブは、レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピットが初共演した映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、アメ車を運転しながら、吸いかけのタバコを外にピュッと投げるといった風景に「今じゃ絶対だめだけど、そんな時代もおおらかでいいなあって、ちょっと思う」としみじみ。それぞれに、タバコが印象深い作品があるようだ。
「地上波じゃありえない番組 (笑)」
大悟が、喫煙所で女性ゲストの悩みに対して答えるというこれまでの別企画では、タバコの煙をくゆらせながら人生観を話す大悟の言葉に、毎回女性ゲストが涙するという伝説がある。これに大悟は、タバコがあるから名言のように聞こえるのだと示唆したうえで、「答えのない質問を吸って答えを吐いてる」と、またしても名言を炸裂させた。
さらに、「自分に似合うタバコの選び方」「ソフトケースをポンポン叩くのがカッコいい」「最後の1本をくわえたあとのケースをくしゃくしゃにまるめるのがカッコいい」など、熱弁をヒートアップさせる大悟。
いきいきする大悟の姿に、コメント欄にも
「改めて地上波じゃありえない番組だな(笑)」
「おもろすぎ」
「だいごイキイキしてるな」
「タバコだけで1時間 ようやるわ」
と、釘付けになる声が続出していた。
大悟の名言「タバコは人生の句読点」
しまいに、大悟は「芸人をやめたらタバコ屋になる」と宣言。タバコのカッコいいくわえ方や、火のつけかたに至るまで、随所に「カッコよさ」へのこだわりをみせ、ノブが「かっこつけなだけやん」と呆れる始末。
最後は、「たばこがないじんせいなんてなんのたのしみもないしいきてるいみがない」と全員で唱え、ノブが「そんなことない」とツッコむのをよそに、続いて
「たばこがないじんせいなんて、なんのたのしみもないし、いきているいみがない」
と読ませた大悟。2つの文章を比較すると、圧倒的に読点の入った後者が読みやすいのは確かで、感嘆の声があがる教室に、大悟は「タバコは人生の句読点」とニヤリ。
「今は、携帯触っちゃうでしょ? 携帯を持つと字を読んだり、映像見たり、何かしらの情報をずっと入れてるけど、タバコ吸ってる時だけは、何も考えてない。こんな“句読点”が、人生には必要じゃないでしょうか」という大悟の言葉に、DJ松永は「どうりで人生が行き詰まってる……。本当に句読点だ」と完全に感服で、視聴者も、
「やばいな、この企画www」
「かっけえ」
「深い~ 名言連発やな〉」
「さすがのトーク最高だったw」
「千鳥サイコーすぎだな」
「おもしろかった」
「なんだかんだで1時間見てしまったw」
と、引き込まれた1時間だったようだ。
平子とDJ松永、初喫煙にチャレンジ
授業の後は、教室を飛び出て全員で喫煙所へ。酒井が平子からの誕プレであるというライターで、慣れた手付きて一服するかたわら、平子も1本くわえてみる。感想をきかれ、「口で言うもんじゃないな」と答えた平子に、大悟は「授業を受けた甲斐があったなあ!いいとか悪いとかじゃないから」と満足そう。
あまりにもタバコが似合う平子の姿に、「かっけぇ」という声も続出する一方、DJ松永は、火をつけるのもままならず……。風であおられる炎にテンパってライターを地面に置いてしまう珍行動に、周囲は猛ツッコミ。 カッコよくタバコを吸う道のりは、まだまだ始まったばかりのようであった。
画像:「YouTube」より引用
女の子の「タバコ臭い」は”○○して♡”と一緒の意味!?千鳥大悟が深すぎるタバコ愛を熱く語る!『チャンスの時間 #103』(YouTube)
https://youtu.be/BpqInJVD2i0
芸人が手を出してはいけないタバコがある!?千鳥大悟が”吸えばカッコよく見えるタバコ”をユニークな視点で解説!『チャンスの時間 #103』(YouTube)
https://youtu.be/ZXBjKDbp4aw
Creepy Nuts・DJ松永、人生初の喫煙でハプニング発生!?タバコのカッコよさを伝授してくれた千鳥大悟の前でクールにキメられる?『チャンスの時間 #103』(YouTube)
https://youtu.be/fAHe81AcVMQ
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