夏になると起こりやすい肌トラブルといえば、インナードライ。見た目はうるおっているようにみえても、内部は乾燥してダメージを受けています。
インナードライ肌をそのままにしておくと、のちにさらなる肌トラブルやエイジングのもととなるため、早急に対処することが大切です。
本記事では、夏のインナードライ肌の特徴と正しいケアについて解説します。
夏のインナードライ肌について
夏にインナードライ肌になりやすいのには理由があります。ここでは、夏のインナードライ肌の「特徴」と「原因」について解説します。
夏のインナードライ肌の特徴
夏のインナードライ肌は、肌表面は汗や脂でうるおっているように見えるにも関わらず、肌の内側が乾燥しているのが特徴です。
肌の内側が乾燥するとバリア機能が低下するため、ますます皮脂が出やすくなり、べたつきやテカリを感じるようになります。
一見、脂がよく出る脂性肌と症状が似ていますが、脂性肌は内部もうるおっているため触り心地がなめらかです。一方、インナードライ肌はかさつきや凹凸感を感じるのが特徴です。
このようにインナードライ肌と脂性肌には違いがありますが、夏は湿度も高くかさつきを感じないことが多いので、インナードライ肌と気づけず処置が遅れてしまいがちな肌トラブルといえます。
夏にインナードライ肌になる原因
夏にインナードライ肌になる原因として、次の5つが挙げられます。
冷房による湿度の低下
暑い夏は冷房を使用することが多くなります。冷房を使うと湿度が下がるため、肌の角層の水分を奪い乾燥させます。
汗
夏に汗をかきそのままにしていると、汗が蒸発する際に角層の水分も一緒に奪われてしまい、乾燥を引き起こします。
紫外線
7~8月は紫外線UV-B波の量がピークを迎えます。UV-B波は、肌の表面にダメージを与えてバリア機能を破壊し、うるおいを保つ機能を低下させます。よって、肌が乾燥しやすくなるのです。
不十分な保湿ケア
夏はべたつくからといって乳液やクリームを使用しない方が増えます。化粧水のみで保湿をしても、すぐに蒸発してしまうため肌の乾燥が進みます。
夏もしっかりと保湿ケアをして、肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。
栄養不足
夏は、暑さで食欲が低下しがちで、冷たい飲み物やさっぱりしたものばかりを摂取するようになります。すると、栄養が偏りがちになり、体に十分な栄養素が取れないため、肌状態も不安定になり乾燥につながります。
夏のインナードライ肌を防ぐ正しいケア
前述のとおり、夏はインナードライ肌になる原因が多いため、しっかりとケアをして予防することが大切です。ここでは、夏のインナードライ肌を防ぐ正しいケア方法を5つ紹介します。
不要な角質をオフする
夏は、定期的に不要な角質をオフするケアを行いましょう。
汗、皮脂、不要な角質が顔表面に溜まると、化粧品の浸透が悪くなり十分に保湿できません。また、すでにインナードライで肌が乾燥すると角質が分厚くなり、さらに浸透が悪くなります。
ピールオフタイプのパック、クレイパック、スクラブなど不要な角質を除去できるアイテムをお手入れにプラスして、化粧品を浸透させる準備を行うことが大切です。
ただし、角質ケアはやりすぎると必要な角質まで落としてしまい、かえって肌の乾燥を招くため頻度を守って行いましょう。
導入美容液を使って化粧品の浸透を高める
化粧品を肌内部までしっかりと届けるために、はじめに導入美容液を使用することをおすすめします。
乾燥した肌は固くなっていて化粧品の浸透が悪くなっています。導入美容液には、肌を柔らかくする効果があり、化粧品をしっかりと奥まで引き込んでくれるため、高い保湿効果を実感できるでしょう。
クリームまでつける
夏も、スキンケアする際は保湿クリームまでつけることが大切です。
油分を重ねることで、肌のうるおいや化粧水の蒸発を防ぎ保湿効果を持続できます。とくに夏はエアコンの使用や汗の蒸発で肌が乾燥しやすいため、クリームを忘れずにつけましょう。
クリームは小豆1粒大を目安に、薄く顔全体伸ばします。多すぎるとべたつく原因になるため、適量を守って正しく使いましょう。
週に1度保湿シートマスクを行う
定期的に、保湿成分が含まれたシートマスクでスペシャルケアを行うことをおすすめします。
毎日お手入れをしていても、夏は肌を乾燥させる原因が多いので、保湿シートマスクで集中的にうるおいを与えることが大切です。シートマスクを選ぶ際は、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの高保湿成分が入ったものを選びましょう。
シートマスクがない場合は、コットンに保湿化粧水を浸してコットンマスクをつくり、顔に置くことをおすすめします。シートマスクよりも乾燥しやすいため、置く時間は1~3分にとどめましょう。
日焼け止めを必ず塗る
夏は必ず日焼け止めを塗りましょう。紫外線は肌のバリア機能を破壊し、うるおいを保つ機能を低下させるため、肌を乾燥させます。
またうるおいを保てないため、いくらお手入れをしても保湿効果を実感できず、ますます肌の乾燥が進行します。
紫外線による肌の乾燥は、悪化するとシミ・シワ・たるみなどのエイジングの原因にもなるため、日焼け止めを塗ってしっかりと防ぐことが大切です。
まとめ
夏のインナードライ肌は、肌表面は汗や脂でうるおっているように見えるにも関わらず、肌の内側が乾燥しているのが特徴です。
原因として「冷房による湿度の低下」「汗」「紫外線」「不十分な保湿ケア」「栄養不足」の5つが挙げられます。
夏のインナードライ肌を予防するためには「不要な角質をオフする」「導入美容液を使って化粧品の浸透を高める」「クリームまでつける」「週に1度保湿シートマスクを行う」「日焼け止めを必ず塗る」5つのケアが大切です。
暑さに加えて紫外線やエアコンなどにより過酷な環境で過ごす夏は、正しいスキンケアでインナードライを防ぎ、美しい肌を維持しましょう!