PayPay銀行は、2025年9月より、円普通預金と米ドル普通預金の両方に預け入れることで特別金利が適用される定常プログラム「ドル＆円2％預金」を拡充します。主な改定点は、（1）円普通預金の特別金利適用上限金額を従来の500万円から1億円へ引き上げること、（2）米ドル普通預金の為替手数料が条件達成で実質0円となるキャンペーンの実施（期間：2025年9月1日～2025年12月31日）、および（3）将来の資産を可視化する「預金シミュレーション」機能の追加です。これにより、まとまった資金を預けたいお客さまにも特別金利の恩恵が広がり、外貨建て資産の運用コストを抑えた取り組みが可能になります。
「ドル＆円2％預金」では、円普通預金と米ドル普通預金の両方に預け入れることで、それぞれに特別金利 年2.0％（税引後 年1.59％）が適用されます。金利は変動金利であり、金利情勢などにより見直される旨が明示されています。米ドル普通預金の金利は通常金利、円普通預金金利は通常金利 年0.2％と合算した特別金利が適用されます。円普通預金の特別金利の適用上限は、米ドル普通預金の月中平均残高（円換算：毎日の最終預金残高を当日の米ドル/円の最終レートで算出）を基準と、ただし円普通預金残高が1億円を超える場合は1億円が上限となります。なお、米ドル普通預金には適用上限は設定されていません。
為替手数料実質0円キャンペーンは、キャンペーン期間中に月末時点で米ドル普通預金残高が3万ドル以上ある個人のお客さまを対象に、当月分の米ドル普通預金取引で発生した為替手数料を全額キャッシュバックする内容です。これにより、為替手数料を気にせず外貨預金の活用を検討することが可能になります。プレスリリースでは具体例として、1ドル150円で計算した場合、米ドル預金に500万円相当を預け入れた際に発生する為替手数料（1,666円）がキャッシュバックされる旨が示されています。なお、取引レートには為替手数料のほかにスプレッド（市場におけるレート差）が含まれる点も明記されています。
新たに追加される「預金シミュレーション」機能は、PayPay銀行アプリまたはPayPayの「PayPay銀行」ミニアプリから利用でき、預入金額を選択するとドル＆円2％預金に10年間預けた場合の推計資産額を簡単にシミュレーションできます。金利の複利効果や為替レートの変動による資産の増減を可視化することで、資産形成の意思決定を支援する設計となっています。PayPayとの連携により、日常の決済データや導線を活用した利便性の高い利用が想定されます。
詳しくは「PayPay銀行株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
