
川崎・橘公園に日本初の「モビリティ×情報発信」型ハブが登場します。11月25日から3か月間の社会実証で、シェアサイクルや電動キックボード、オンデマンドバスと観光WEB連動のデジタルサイネージが連携し、回遊性と地域交通の新たな可能性を検証します。
MobiSt.の中身と狙い
MobiSt. 川崎・橘公園は、2025年11月25日〜2026年2月28日に橘公園内で行われる社会実証実験です。実施主体は川崎市、営は(株)アットヨコハマを中心とした事業者グループで、滞留施設は日中(10:00〜18:00)を中心に開放します。拠点にはオンデマンドバス「チョイソコかわさき」(提供:株式会社アイシン)、シェアサイクル「HELLO CYCLING」(提供:OpenStreet株式会社・シナネンモビリティPLUS株式会社)、電動キックボード「LUUP」(提供:株式会社Luup)、カーシェア「トヨタシェア」(提供:株式会社トヨタレンタリース神奈川、株式会社トヨタレンタリース横浜)、既存の川崎市バスといった計5種類のモビリティが配置され、利用者は目的や距離に応じて最適な手段を選べます。
特徴は、単に移動手段を並べるだけでなく「移動する目的」を作る情報発信機能を併設する点です。自社運営の観光WEBサイト「アットヨコハマ」と連動するデジタルサイネージを設置し、地域イベントや周辺スポット、近接路線バスの運行情報を遠隔でリアルタイム更新します。「アットヨコハマ」は月間平均約20万PV、約10万UUの集客力を持ち、WEBと現地サイネージの連携で来訪者の回遊を促進する設計です。屋外WiFi、モバイル充電、屋外電気ストーブの設置により滞在環境も整え、乗り換え用クーポンやデジタルスタンプラリーを導入して利用促進を図ります。
運用面では24時間のモビリティ配置を基本としつつ、滞留サービスは日中中心で実施します。チョイソコなど一部サービスはLINEやWEBでの事前予約が必要です。実証期間中は12〜2月にかけてモビリティ体験イベントや登録会を開催し、橘公園で行われる地域イベントとも連携して広報と利用促進を行います。収集したモビリティデータとアンケートは横浜市立大学との産学連携で共同分析され、需要把握や配車最適化、事業モデルの採算性検証、横展開の可能性評価に役立てられます。事業性を兼ね備えた無人運用モデルの検討や、情報発信による地域経済活性化が本実証の大きな狙いです。
詳しくは「株式会社アットヨコハマ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
