
群馬のオルタナティブスクールNEXTAGE SCHOOLが、学習と心のケアを一体化した対話型AI「NEXTAGE AIBŌ」を開発。2025年11月24日から一般販売を開始し、不登校の子どもも含む小学校高学年~高校生の学びと自己肯定感向上を支援します。
NEXTAGE AIBŌの特徴と導入背景
NEXTAGE AIBŌは、NEXTAGE SCHOOLの指導方針と教材に合わせてカスタマイズされた対話型AIです。宿題や家庭学習の疑問を親身に解説する学習パートナー機能に加え、悩み相談として心のケアにも対応します。会話形式で思考力・表現力を育て、自分の考えを言語化する習慣を促します。AI実装はSera株式会社が協力し、群馬県のフリースクール支援事業補助金も活用して開発されました。
導入の背景には不登校児童・生徒数の増加と、個別最適化された学びの必要性があります。NEXTAGE SCHOOLは2021年10月に開校、2024年9月に法人化した経緯があり、デイスクール・アフタースクール・メタバースの三つの学びの選択肢を提供しています。AIは講師との連携を前提に学習ログや相談履歴を共有し、対面指導とデジタル学習の最適な組み合わせで「誰一人取り残さない」学びを目指します。
期待される効果は、基礎力の養成、学習意欲・主体性の向上、講師の指導効率の改善です。利用者からは「勉強の効率が上がった」「悩みを相談でき気持ちが軽くなった」との声が寄せられており、2025年11月24日の一般提供開始でより広い年齢層への展開が見込まれます。運用面では、学習履歴や相談内容というセンシティブなデータの取り扱い、応答の倫理設計、必要な人間介入ルールの明確化が重要です。
地域発のオルタナティブスクールが教育DXで示した実践例として注目に値します。講師と連携する設計が、AIを「代替」ではなく「相棒」にする鍵です。
詳しくは「株式会社 THE NEXTAGE COMPANY」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
