
幅260mm、最小通路幅450mmを実現した自律搬送ロボ「カチャカスリム」。最大15kg搬送、ノーコード運用と自動帰還充電で都市部クリニックや狭小オフィスの搬送を低コストで自動化します。
狭小現場に最化された設計と運用性
プリファードロボティクスが提供開始した「カチャカスリム」は、幅260mmの超細型ボディで最小通路幅450mmの自律走行を可能にした新モデルです。従来モデルが専用家具に潜り込んで牽引する方式だったのに対し、本機は棚を本体に直接搭載する設計を採用し、家具の脚による通路幅制を排しています。これにより都市部の狭いクリニックや人通りの多い診療所でも導入しやすくなりました。
性能面では最大15kgの物品を搬送でき、検査キットや薬品トレイ、書類などの日常搬送をカバーします。ノーコード設定により現場スタッフが専門知識なしで設定・運用でき、タスクがない場合は自動で充電基地に帰還する自己管理機能を持ちます。導入しやすい低コスト提供を標榜しており、追加費用不要の設計で小規模施設でも初期導入のハードルを下げています。
応用領域は医療現場に留まらず、オフィスや研究施設、狭小スペースのバックヤードなど多様です。将来的には複数台を統合管理する「カチャカフリートマネージャー」との連携も想定され、業務量の多い施設でもスケールできる設計です。親会社であるPreferred Networksの深層学習技術を背景に、環境認識や経路最適化を進めることで、現場の搬送業務を着実に自動化する狙いが明確になっています。
狭小空間の搬送は物理的制約がネックでしたが、カチャカスリムは設計の見直しで現場導入の可能性を広げます。小規模施設のDX推進における現実的な第1歩になり得る製品です。
詳しくは「株式会社Preferred Robotics」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
