
法人向け生成AIエージェント「ChatSense」が、Googleの高精細画像生成モデル「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」に2025年10月中から一部ビジネスプランで順次対応予定です。企業のビジュアル制作を内製化し、業務速度と品質を同時に高める可能性が出てきました。
管理者が選べる画像生成モデルで社内利用を柔軟にコントロール
株式会社ナレッジセンスが提供する法人向け生成AIエージェント「ChatSense」は、これまで対応してきたOpenAI系の画像生成に加えて、Googleの画像生成モデル「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」に対応する予定だと発表しました。対応は2025年10月中に一部ビジネスプランのユーザーから順次開始される見込みで、企業の画像生成活用の選択肢が広がります。ナレッジセンスはChatSenseを500社以上、東証プライム上場企業などにも導入しており、既存のセキュリティ機能を維持しながら新モデルを追加する形になります。
Nano Bananaは高品質な画像生成を特徴とし、特に文字のレンダリング精度が高い点が明示されています。さらに、生成画像にはデジタル透かし「SynthID」が埋め込まれる仕様であるため、生成物の識別性が担保される点も注目です。ナレッジセンスはこの特性を踏まえ、ユーザーが普段の操作画面から違和感なくNano Bananaを利用できるUXを目指すとしています。
組織管理面では、管理者が画像生成モデルを「DALL·E 3」あるいは「Nano Banana」から選択できる仕組みを提供する予定です。加えて、画像生成機能自体を組織単位でOFFにする制限や、部署ごとの利用可否設定といったガバナンス機能も維持されます。これにより、品質要件やセキュリティ方針に応じた運用設計が可能になります。
ChatSenseはチャット内容をAIの学習から守る機能や、プロンプトテンプレート共有、RAG(社内データ活用)機能など法人向けの独自機能を備えます。初期費用無料、最低利用期間の縛りがない点も記載されており、企業が導入のハードルを下げて試せる設計になっています。ナレッジセンスは生成AIを活用したDX推進と社内生産性向上を掲げ、企業からの相談を受け付ける方針です。
Nano Banana対応は、画像生成の品質と管理性を同時に求める企業にとって有用な選択肢を増やします。導入後はモデル選択と利用制限の仕組みを明確にすることが重要です。
詳しくは「株式会社ナレッジセンス」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
