
10月15日、JR横浜線・成瀬駅に無人決済導入の「ファミリーマート JR成駅/N店」が開業します。TTGの画像認識決済とセイノー系のLOCCO/リビングプロシードによる物流・陳列委託で、短時間購買と省人化を同時に狙う実験店舗です。続きで仕組みと運用の要点を掘り下げます。
無人決済×物流委託で実現する駅ナカ特化型店舗
「ファミリーマート JR成瀬駅/N店」は東京都町田市南成瀬一丁目1-5に10月15日オープンします。店舗面積は約11㎡、取扱品目は約200種類、営業時間は04:30〜24:30の20時間営業です。本件はファミリーマートの無人決済導入店舗として全国53店舗目、JR東日本エリアでは4店舗目に当たります。利用者にとっては駅利用の合間に短時間で買い物を完了できる設計になっています。
店舗で採用する無人決済は株式会社TOUCH TO GO(TTG)のシステムです。天井に設置したカメラが入店者と手に取った商品をリアルタイムに認識し、出口付近の決済端末ディスプレイに購入商品と合計金額を自動表示します。支払いはファミペイを含むバーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカード、現金に対応しており、利用者は表示を確認して支払うだけで買い物が完了します。
運営面では省人化をさらに推進するため、商品の運搬をセイノーホールディングス傘下の株式会社LOCCOが、陳列を同傘下の株式会社リビングプロシードがそれぞれ担います。物流と陳列を専門会社に委託することで、店舗側は補充フローの効率化とオペレーションコスト低減を図ります。駅ナカという限られたスペースで、短時間購買と安定した陳列を両立させることを狙った実験的な運営モデルです。
成瀬店はTTGの無人決済技術とセイノー系の物流力を組み合わせた実証的モデルです。運用が安定すれば、利用者利便性と現場の省人化を両立する有力な解となるでしょう。
詳しくは「株式会社TOUCH TO GO」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
