
株式会社JMDCは、病院由来の診療データ利活用を核に医療DXを実現するエコシステムの構築を開始し、重要パートナーとして株式会社ソフトウェア・サービスと業務提携しました。 JMDCは「健康で豊かな人生をすべての人に」を掲げ、医療費の増大や地域格差といった課題にデータとICTで挑み、持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指しています。 2018年から医療機関向けサービスを提供し、現在は国内3,000超の医療機関にサービスを展開、1,300超の医療機関からデータ利活用の許諾を得ています。 医療DXと経営改善のニーズが高まる中、産業横断のエコシステム構築には、強固な顧客基盤を持つプレーヤーとの連携が不可欠です。 電子カルテ分野で国内1,000施設を支えるソフトウェア・サービスとの提携は、現場実装力を取り込み、医療ビッグデータの価値最大化を図る取り組みです。 両社は病院の現場起点でのデータ活用を促進し、国が掲げる医療DXを加速します。
提携の狙いと内容 診療データを安全に活用しDXと経営改善を後押し
今回の提携は三つの柱で構成されます。第一に、ソフトウェア・サービスの顧客医療機関に対する医療ビッグデータ利活用の支援です。第二に、JMDCの匿名加工技術とデータ分析ノウハウを用いて、ソフトウェア・サービスのデータ活用サービスを高度化します。第三に、DPCやレセプトなど医療データの利活用に関する共同事業開発を進めます。ソフトウェア・サービスは半世紀以上にわたり医療ITに特化し、電子カルテや各種部門システムを100超のラインナップで提供、開発から導入、24時間365日の保守まで自社一貫で支えています。これらの基盤にJMDCの匿名加工と利活用ノウハウが接続されることで、診療の質向上、業務効率化、経営改善につながる具体的ユースケースの創出が期待されます。病院側は、データ抽出と品質確認の標準化、匿名加工後の二次利用ポリシー整備、委託先管理の明確化を進めると、導入が円滑になります。
エコシステムの展望 オープンアライアンスで医療DXの土台を拡張
本提携は、JMDCが推進するオープンアライアンスの一環で、病院由来データの利活用については今後も多様な企業との対話を継続し、アライアンス拡大を見込んでいます。JMDCは幅広いヘルスケアデータを蓄積し社会に還元する取り組みを続けてきており、医療機関向けサービスの拡充とデータ許諾拡大を背景に、現場発の価値創出を加速させます。医療機関にとっては、電子カルテ更新や部門システム更改のタイミングに合わせ、データ連携基盤と匿名加工フローを同時整備することが投資効率を高める実務的手順です。運用では、アウトカム、業務時間、収益に関するKPIを設定し、スモールスタートで効果検証を重ねると、組織内の合意形成が進みます。両社は引き続き連携を深め、「社会課題に対しデータとICTの力で解決に取り組み、持続可能なヘルスケアシステムを実現する」という株式会社JMDCのビジョンと、「明日の健康、医療、介護を情報システムで支援いたします。」という株式会社ソフトウェア・サービスのミッションの実現に資する取り組みを推進します。
詳しくは「株式会社JMDC」の公式ページまで。
