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気候変動時代の農業モデルに! スマート設備と循環型物流で持続可能な苺生産へ


ファーマインドのグループ会社、ファーマ村いちご農園が茨城・稲敷で初収穫・初出荷を開始しました。記録的猛暑を乗り越え、スマート農業設備と太陽熱を活用した省エネ暖房、さらにグループの全国コールドチェーンで総量約160トンをめざす体制を整えています。消費期に向けた一歩です。

スマート設備と循環型物流が支える生産革新 

ファーマ村いちご農園は、2025年4月に稼働した大規模農園で「リフティングベンチ」などのスマート施設を導入し、高密度かつ作業担の少ない栽培を実現しました。ベンチの上下動で植栽数を最大約2倍にし、窓の開閉や遮光カーテン、温湯暖房を統合制御して、遠隔からの温度管理と安定した品質確保を行っています。記録的な猛暑下でも、灌水や温度管理のデータを見える化して栽培判断に生かし、安定収穫につなげています。 

環境負荷低減の取り組みとしては、太陽光集熱パネルで温水を作り「局所暖房」で夜間に根元だけを温める方式を採用し、省エネと循環型栽培を図っています。積算日射量に応じた自動灌水や排液の殺菌・再利用による養液循環で、水・肥料の使用量を抑え、持続可能な生産を目指しています。これらは気候変動で経験則が通用しにくくなるなか、データ駆動で安定生産を実現するDX的アプローチといえます。 

出荷面では、ファーマインドの全国コールドチェーンを活用し、収穫直後に園内で予冷、冷蔵トラックで青果センターへ輸送、低温保管・仕分けのうえ全国へ届けます。今回の出荷は商品名「いちみつ」(品種:ロイヤルクイーン、みくのか)と「いちのか」(品種:かおりの)で、総量約160トンへ向けて開始されています。特に「いちみつ」はジャパンフードセレクションでグランプリを受賞しており、贈答需要の高まる年末年始に向けた供給が期待されます。 

人材面でも特徴があり、農園の平均年齢は28.2歳と若手が中心です。スマート農業により経験に頼らないデータ管理が可能となり、若手を企業のビジネスパーソンとして安定雇用することで、後継者不足や高齢化が進む農業課題に対する解決モデルを提示しています。現場の声として、代表の川島氏は猛暑の中でもデータを活用した管理で初出荷にこぎつけたことを喜んでいます。 

スマート設備と循環型物流を組み合わせたファーマインドの取り組みは、気候変動時代の農業モデルとして有効です。若手雇用とデ駆動の管理は、持続可能な供給体制の実現に直結します。 

詳しくは「株式会社ファーマインド」の公式ページまで。 
レポート/DXマガジン編集部 

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