国立競技場は2026年1月から「MUFGスタジアム」として新フェーズに入ります。JNSEとMUFGの「ナショナルスタジアムパートナー」契約は呼称変更を超え、KOKURITSU NEXTという共創プロジェクト群を通じてICTや地域連携を強化し、スタジアムの社会価値を拡張することを目的としています。
ネーミングを超える共創
株式会社ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメント（JNSE）と株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）は、国立競技場を世界トップレベルのナショナルスタジアムに進化させるため、「ナショナルスタジアムパートナー」第一号としてトップパートナー契約を締結しました。契約により、2026年1月1日から2026年1月1日～2030年12月31日の期間で呼称を「MUFGスタジアム」とし、複数のパートナーを想定した共創体制を進める計画です。
JNSEとMUFGはKOKURITSU NEXTという総称の下、スタジアムを単なる競技の場に留めず、スポーツ・音楽等の多様な興行誘致、ICT設備の高度化、ホスピタリティ領域の拡張、飲食提供の刷新、地域連携強化などを通じて「未来型スタジアム」へと進化させる方針を掲げています。これらはスタジアムの社会的価値を拡張し、次世代育成や環境保全、文化交流、地域連携、事業共創など複数の領域での取り組みを束ねるものです。
MUFGは金融グループとしてのネットワークや社会貢献の実績を活かし、産官学民との接続や資金面・プログラム面での支援を行うと表明しています。JNSE側は歴史と伝統の継承を重視しつつ、ステークホルダーと協働してスポーツ・エンターテイメントの発展と社会課題解決に取り組む意向を示しています。
なお、正式名称としての「国立競技場」は必要に応じて維持され、競技団体等が定めるクリーンスタジアム規定等に準拠した運用が求められる点も明記されています。JNSEとMUFGは2026年度からの本格運営開始に向け、さらなるトナーの参画と施策の実行を進めていく予定です。
詳しくは「株式会社ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメント」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
