
NPB公認アプリ「NPB+」が2025年10月10日からポストシーズンでテスト配信されます。コナミとソニー(ホークアイ)と連携し、一球単位のトラッキングや3DCGリプレイで観戦体験を変える狙いです。2026年シーズンでの本格稼働を目指します。
ホークアイのトラッキングで一球を可視化、段階的な機能拡充へ
株式会社NPBエンタープライズは、株式会社コナミデジタルエンタテインメントおよびソニー株式会社と共同で、NPB公認のプロ野球速報アプリ「NPB+」を製作委員会形式で開発し、2025年10月10日からSMBC日本シリーズ2025終了までの期間限定でテスト配信すると発表しました。本アプリはポストシーズンで一部機能を先行公開し、機能追加を経て2026年シーズンに合わせた本格稼働を目指します。提供はiOS(iOS17以降)とAndroid(Android11以降)で、基本利用は無料です。
NPB+の特徴は、ソニーのグループ会社であるHawk‑Eye Innovationsによる高精度トラッキングデータを用いた「一球速報」と、トラッキングに基づく3DCGリプレイ映像です。これにより、プレーの軌跡や選手の動きをリアルタイムで可視化し、ファンが一球ごとのデータを深く理解できる設計です。加えて、セ・パ12球団全選手の最新成績やパフォーマンス、経歴をまとめた選手情報、試合スケジュールや順位表、個人成績の一覧表示、お気に入り球団設定やSNS共有機能など、観戦を補助する機能も搭載します。
各社の役割は明確で、NPBエンタープライズはプロ野球デジタルビジネスの推進、コナミはアプリサービス開発と野球コンテンツの連携、ソニーはホークアイのデータ収集とリアルタイムのコンテンツ生成を担当します。NPB側は今期からプレーデータを一括管理するDMPを運用しており、これらのデータ資源を活用して新たな観戦価値の提供を目指します。なお、テスト配信は期間限定で、アクセス状況により使用できない時間帯や予定より早く終了する可能性がある点が注意事項として明示されています。
詳しくは「株式会社NPBエンタープライズ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
