
三重県いなべ市が「さとふるクラウドファンディング」を活用し、2025年10月1日からこども食堂と地域医療向けの寄付受付を開始します。ふるさと納税の仕組みをデジタルで活かし、地域課題への寄付動線を強化する取り組みです。
寄付の仕組みと2つの支援プロジェクト
三重県いなべ市は、ふるさと納税ポータル「さとふる」が提供する「さとふるクラウドファンディング」を通じて、こども食堂支援と地域医療支援の2事業で寄付受付を2025年10月1日から開始します。さとふるクラウドファンディングは、寄付者が寄付金の使途を明確に選べる仕組みを提供しており、寄付者は応援メッセージの投稿や集まった金額の随時確認が可能です。今回の受付期間は両事業とも2025年10月1日〜12月29日で、デジタルプラットフォームを通じて寄付の導線を一本化する点が特徴となります。
具体的な事業内容は明確です。こども食堂応援事業は目標寄付額20万円で、2024年に続く2回目の取り組みとして地域での子育て支援を促進します。自治体メッセージでは、変化する家庭環境の中で「地域でこどもを育てる役割が重要になっているとし、多様な交流と経験の提供を目指すと伝えています。一方、地域医療応援プロジェクトは目標寄付額300万円で、2020年から継続する取り組みの6回目に当たります。いなべ総合病院は救急医療を担う中で医師不足に苦しんでおり、自治体は「いかに医師を確保するか」が地域医療維持の喫緊課題だと訴えています。
また、今回の寄付申込は「さとふる」のほか、業務提携先であるCAMPFIREでも受け付けます。さとふるとCAMPFIREは自治体向けに企画アドバイスや記事制作支援を共同で行っており、プラットフォーム連携により寄付の窓口拡大と運営支援体制の強化を図っています。さとふるは引き続き地域の生産者や自治体に寄り添い、ふるさと納税を通じた地域活性化を推進するとしています。受付期間や募集金額は変更の可能性があるため、申込時の案内に従ってください。
詳しくは「株式会社さとふる」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
