日本オラクルは、クラウド型業務アプリケーション「Oracle Fusion Cloud Applications」に新たなAIエージェントを組み込み、人事リーダーやマネージャーの業務効率化を支援すると発表した。採用から退職までの人事プロセス全体を対象に、自動化やキャリア支援を通じて従業員エクスペリエンス向上を目指す。
オラクルは、「Oracle Fusion Cloud Applications」にAIエージェントを追加し、人事部門の多様な課題解決を支援する新機能を提供開始した。新たに導入されるエージェントは、従業員のキャリア形成支援、タレントマネジメント、給与管理など人事ライフサイクル全般をカバーする。
具体的には、キャリア・エージェントや職務適合性アドバイザーによる職務マッチングや成長支援、面接管理エージェントによるスケジュール自動化など、採用・育成をサポートする機能が追加される。また、チーム目標アシスタントや学習支援エージェントはマネージャーや従業員の能力開発を支え、タレント・アドバイザーは昇進や評価をデータに基づいて支援する。
さらに、給与処理アナリストや従業員コンシェルジュといった機能により、日常的な給与・福利厚生の問い合わせ対応や異常検知が可能となり、業務効率化と精度向上が期待される。
オラクルのエグゼクティブ・バイスプレジデント、クリス・リオーネ氏は「人事リーダーは従業員エクスペリエンスの改善とパフォーマンス管理の強化を同時に進める必要がある。AIエージェントは、そのための有効な手段となる」とコメントしている。
これらのAIエージェントは「Oracle Cloud Infrastructure」上で稼働し、追加費用なしで利用可能。既存の業務フローに組み込まれるため、企業の導入ハードルを下げつつ、セキュリティ面にも配慮している。
詳しくは日本オラクル株式会社まで。
レポート/DXマガジン編集部
