
学校ICTの現場で、ネットワーク環境の不備が浮き彫りに。一人一台端末運用や動画授業で通信が不安定になるとの声が多数。ICT担当者の約7割がWi-Fiの改善を強く希望しています。
株式会社バッファローが実施した調査によると、教育委員会でICT業務を担う86名のうち70.9%が、現状の学校Wi-Fi環境について「改善したい」と感じていることが明らかになりました。調査は2025年8月下旬に行われ、GIGAスクール構想の普及後に起こっている通信問題を具体的に浮き彫りにしています。
具体的な改善要望として最も多かったのは、「一人一台端末を使うなど多くの端末を同時接続する際の通信不安定」が55.7%。続いて「動画視聴時の再生速度にばらつきが出て授業進行に支障がある」44.3%、「オンライン授業中の映像・音声が途切れる」34.4%などが挙げられました。また、「教室の隅や体育館など特定の場所で接続が弱い」という指摘も3割を超えています。
ネットワーク機器の保守・管理については、69.8%が集中管理サービス(クラウド・ソフトウェア管理等)を利用中。しかしこのサービスに対して「ライセンス更新費用が高い」(46.7%)、「複数メーカー機器を一元管理できず煩雑」(38.3%)といった課題も浮上しています。未利用の理由には「初期導入コスト」「継続的負担」「専門人材不足」などが挙げられました。
詳しくは株式会社バッファローまで
レポート/DXマガジン編集部
