
株式会社LASSICの調査「リモートワークで上司と部下の関係はどのように変化した!?」によれば、リモートワークの普及が進みつつも、上司と部下の関係性には世代や性別による差が浮き彫りになっています。
調査対象は20〜65歳までのリモートワーク経験者1,005名。関係の変化を聞いたところ、1位は「自分の仕事に集中できるようになった」、2位は「雑談をする機会が減った」、3位には「適度な距離でコミュニケーションが取れている」が入るなど、リモートによって雑談や物理的な近さが減る一方で、集中や一定の関係距離を好む声も目立ちました。
世代による違いでは、20〜30代は「雑談が減っても気にならない」「集中できるようになった」とメリットを評価する人が多い半面、50歳代を中心に「雑談の機会の減少」を大きな課題と感じる人が多く、世代間で“働くときの距離感・関係性の重視点”が異なっていることがわかります。

性別で見ると、女性の方が「雑談が不要」と感じたり「視線を気にしなくなった」と答える割合が男性よりやや高めで、コミュニケーションの取り方・関係構築における感覚の違いも垣間見えます。
この結果から、企業が働き方を設計する際には単に「リモート or 出社」だけを選択肢とするのではなく、世代・性別・役割に応じた柔軟な働き方と関係づくりのスタイルの提示が求められるでしょう。リモートワークは働き方の形を変えるだけでなく、人と人との関係性やコミュニケーションの価値観をも変えてきていることを、この調査は示しています。
詳しくは株式会社LASSICまで/DXマガジン編集部
