
株式会社トドオナダがPR効果測定ツール「Qlipper」で2025年8月にモニタリングした大阪・関西万博関連のウェブニュースでは、「パビリオン工事」のトラブルに関する記事がPV・ツイートともに最も注目を集めた。工事の遅延や未払い、無許可施工に対する報道が相次ぎ、建設段階から起きている問題が来場者・メディア双方の関心を大きく引いている。
また、会期中の不測の事態も話題になっている。8月13日に大阪メトロ中央線の停電で運行見合わせが発生し、最寄り駅の夢洲駅では入場規制・帰宅困難者が約3万8,000人にも上ったとの推計。さらに会場で夜を明かす人が1万1,000人にも達し、「オールナイト万博」がSNSでトレンド入りした。スタッフの「神対応」など、苦境の中の対応が称賛される動きも目立つ。
この調査で特に興味深いのは、全体の記事数(38,427件)が前月比で約17%減、PVも約21%減少したものの、トラブル系・エモーショナルな話題が“残る”かたちで関心を引き続けているという点。万博全体への関心度の変動が見える中で、「問題発生時の対応」や「夜間体験」といった“体感できる出来事”がメディア拡散の鍵になっていると考えられる。
今後、こうした大型イベントでは、トラブル防止だけでなく、突発的な非常時の情報発信や来場者体験の価値づけが重要になるだろう。夜間や非日常を楽しみながらも安全・快適さを保つ演出、そして“待たされた時間”を楽しみに変えるスタッフ対応が、ブランドイメージ・運営力を左右する要素となる。
詳しくは株式会社トドオナダまで
レポート/DXマガジン編集部
