株式会社マイスター60が実施した「60代技術者500名への生成AI活用実態調査」によると、60代の技術者では約26.6％が生成AIを週1回以上利用していることが分かりました。これは同世代の技術職以外の2.2倍の水準です。利用者のうち77.4％が業務時間の短縮を実感しており、そのうち15％は作業時間が半減したと回答しています。
技術者経験が生成AI活用に役立つと感じている人は80.4％に上り、「AIの回答の正誤判断（59.8％）」、「実務応用への活用方法（56.1％）」、「適切なプロンプト作成（47.7％）」といった項目で経験との相乗効果があげられています。
また、生成AIを定期的に利用している層の84.2％が定年後も学び続けたい意欲があると回答し、全体平均の66.4％を大きく上回りました。若年層への期待として「生成AIの活用方法を教えてほしい」とする声も多く、技術と学習意欲が新たな世代継承を担う構図が浮かび上がりました。
この調査結果から、「経験知 × AI活用」という組み合わせが、高齢技術者の強みを最大限活かし、現代の業務環境で高い成果を生み出す可能性を示しています。人生100年時代において、60代技術者は「新たな価値を創造する現役プレーヤー」として、今後もその存在感を強めていくでしょう。
詳しくは株式会社マイスター60まで。
レポート／DXマガジン編集部
