
三井住友銀行がメガバンクとして初めて、神奈川県の約220ha「SMBCの森」の間伐材を燃料に、横須賀バイオマス発電所で発電した電力を県内の営業拠点で全量消費する「地産地消」スキームを導入しました。発電は6,950kWの設備で、年間約5万MWhを目安に運転しています。
森林→発電→店舗まで神奈川で完結する仕組み
今回の取り組みは、2024年5月に取得した伊勢原市日向地区の森林で適切に間伐された木材を、横須賀バイオマス発電所に供給して燃料化する点が特徴です。横須賀発電所は年間約330日稼働し、発電出力6,950kW、年間送電量は約5万MWhとされています。三井住友銀行にとっては、これまでの太陽光・水力・地熱に続く新たな再生可能エネルギー導入であり、発電から消費までを神奈川県内で完結させる点でメガバンク初の試みです。
具体的には森林管理のための間伐と、その間伐材の燃料利用を結びつけ、地域内での資源循環を目指しています。発電所の所有者はTREホールディングス傘下の事業者で、森林由来の資源を活用した木質バイオマス発電が想定どおりに機能することで、地域の循環型社会づくりに寄与すると見込まれています。
この事例は、森林保全と再生可能エネルギーの地産地消を直接結びつけた点が注目です。今後の展開と実運用の継続が注目されます。
詳しくは「株式会社三井住友銀行」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
