おいしいものを共有したい…どんなことに注意すべき?
大好きなわんちゃんと、一緒に同じものを食べられたら、きっと素敵な時間になるでしょう。
しかし、与えるものによってはどんなにおいしくても健康を害する元になってしまう場合もあります。
どんなことに気を付けて与えたらよいのでしょうか。
味付け
まず、わんちゃんに与えるごはんの場合、濃い目の味付けはおすすめできません。
塩分に対する耐性や塩分の摂取しすぎによるトラブルなどは人間ほどは起こりにくいとされていますが、含まれるナトリウムなどにより循環器などに持病がある場合の状態悪化などが起こる危険性があるため注意が必要です。
また、砂糖の加え過ぎによる肥満へのなりやすさや、刺激物を与えると消化器への負担につながるため、避けましょう。
少量の風味付けや、素材本来の味やだしの風味で味付けをすることをおすすめします。
素材
食べても大丈夫な食材と与えてはいけない食材を把握して使用する必要があります。
例えば、玉ねぎ、にら、アボカドなどはわんちゃんにとって毒性のある食材とされています。
他にも、消化器に負担をかけてしまうような硬い食材や、感染などが考えられる生食で食べる食材などはおすすめできません。
食べても良いものはどんな食材か、かかりつけの先生や専門家の方に確認をしたり、わんちゃんのごはんについて書かれている専門書などで勉強してみると良いでしょう。
調理方法
調理方法も、わんちゃんに適した調理方法があります。
例えば、一般的におすすめされる調理方法はゆでる、蒸す、素焼きにする、煮るなどが挙げられます。
油で揚げる方法や、油をしいて焼く方法は、過度な脂質の摂取により消化器に負担をかけてしまう危険性があるためおすすめできません。
生で食べる方法も、本来わんちゃんは肉食ですが、食材の鮮度などの兼ね合いもありますが、消化器への負担や寄生虫などの感染症へのなりやすさなどから、適さないとされています。
与えるものによって起こりえるトラブル
与え方を誤ってしまうと、どんなにおいしいものであってもトラブルにつながる危険性があります。
トラブルが致命的なものになってしまうこともあるため、注意が必要な場合も多いです。
では起こりえるトラブルとはどのようなものがあるのでしょうか。
中毒
多くの飼い主さんに知られているのが食材による中毒ではないでしょうか。
玉ねぎ中毒やチョコレート中毒は一般的で、気を付けている飼い主さんも多いと思います。
他にも、キシリトールやブドウ、アボカドなど注意が必要な食材はたくさんあります。
チョコレート中毒などは神経症状や死につながる危険性もある怖いトラブルです。
中毒につながる量は個体差もあるため、少量でも口にしてしまったらすぐにかかりつけの先生に相談するように心がけましょう。
消化不良
本来であれば中毒症状につながらないような食材で、私たち人間はおいしく食べていてもわんちゃんの消化器には負担をかけてしまう食材であることもあります。
食べなれない食材や、その子のもつ消化機能に負担のかかる食材の場合、消化不良が見られる場合があります。
下痢や嘔吐などはわかりやすい症状ですが、おならが出たり、げっぷをする、食欲が低下するなども消化不良により腸運動が低下したり更新したりしているために起こっている可能性があるでしょう。
いつもより食べるスピードが遅いなどの変化も食欲不振のために起こっているのかもしれません。
脂質の多さや食物繊維が多く硬い食材などは注意が必要です。
肥満や肥満による二次的な疾患の併発
過度の脂質や糖分の摂取や、カロリーの高いものの摂取により肥満につながる場合があります。
肥満はただ体重の増加だけでなく、関節への物理的な負担や糖尿病などの疾患へのリスク、循環器などの内臓への負担など二次的な疾患の併発の危険性があり、注意が必要です。
わんちゃんは自身で食べ過ぎかどうかなどを判断して中断することはできません。
欲しがるままに与えていると肥満や肥満に併発して起こる疾患になる危険性があるため、与える量や食材、味付けなどは飼い主さんが管理してあげてください。
「おいしさ」を共有するには
どんなにおいしくても、わんちゃんの健康を害してしまう危険性もある食べ物もあります。
どうしても飼い主さんと一緒においしさを共有したい場合はどのようにしたらよいのでしょうか。
素材そのものの味を楽しむ
わんちゃんは、私たち人間と異なり、濃い味付けは必要ありません。
素材そのものの味やだしの味を楽しむように調理してあげましょう。
飼い主さんも同じように、薄味であったり、素材そのものの味を楽しむのであれば一緒のごはんを食べることができます。
果物なども強い甘みはあまり必要ありません。
与える量を考える
どんなにおいしくて、わんちゃんの好物で欲しがっていても、消化機能は私たち人間よりも未熟であり、胃の大きさも小さく、腸の長さも短いです。
同じ量を食べさせてしまうと、消化不良につながる危険性もあります。
どんなにおいしくてもわんちゃんの体の大きさを考慮して少量にとどめましょう。
食べても問題ないとされる量に目安はありますが、あくまでも目安であり、消化機能や代謝の状態には個体差があります。
食欲の変化や便の状態を見ながら、与える量は調節するようにしてあげてください。
調理方法を配慮する
調理方法も考慮する必要があります。
感染症や消化器への負担のリスクを軽減するために加熱をすることは大切ですが、食材の部位や加熱の仕方によって、より硬くなってしまったり変性することで、消化器に負担をかけてしまう危険性もあります。
食材の中でも柔らかい部位を選ぶことや、細かく刻むこと、加熱した際に硬くなりすぎないような調理方法になるなどの工夫をすることをおすすめします。
食材によって適した調理方法が異なるだけでなく、おうちのわんちゃんの年齢や噛む力によっても年々変化する場合もあります。
食べやすく消化しやすいように工夫してあげましょう。
まとめ
食を楽しむことは、私たち人間にとってもわんちゃんにとっても生活を充実させるために大切です。
しかし、与え方次第では健康を害してしまう問題につながる危険性もあります。
正しい知識を持ったうえで、一緒に健康的に食を楽しみながら、より絆を深められるようにできたら良いですね。
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