猫と仲良くなるにはどうしたら良い？まずは猫の出す「暗号」の謎を解読！

可愛いから触りたい。でも手を伸ばすとさっと逃げられる……。



「猫と仲良くなるには、どうしたら良いですか？」



と聞かれることがあります。そうですね。猫はツンデレ。なかなか心を開いてはくれません。



猫と仲良くなりたかったら。まずは猫が発信している「暗号」の意味を解読する必要があります。

猫は人の言葉を喋ってはくれませんが、ボディ・ランゲージは大得意。猫の言葉、気持ちを読み解くことで、猫との距離は一気に狭くなります。



まずは猫の気持ちから。猫と仲良くなるための、なるほど納得な猫の知識についてご紹介します。



 

■猫は鳴き真似が得意って知ってた？

鳥のさえずりのような声から震えるような声、うなり声、そしてもちろんあの可愛らしい「ニャーン」という声まで、猫はなんと1000種類もの異なる声を出せるそうです。



その数は大半の肉食動物よりも多く、犬よりも優っているとか。



ご存知の通り、猫は猫同士のコミュニケーションで「鳴き声」を使うのは母猫と子猫だけ。成猫は一緒にいても声を出すことは稀です。



そんな猫がなぜ1000種類もの異なる声を出せるのか？その答えは「獲物をとるため」だと言われています。



アマゾン川流域に暮らすマーゲイというネコ科の野生動物は、猿の仲間であるタマリンの出す音を真似て飛びかかれるくらいの距離までおびき出すそうです。



また、2013年に発表されたスウェーデンの研究では、本物の鳥の鳴き声と、猫が歯を鳴らして立てる鳥のさえずりのような音を比較し、部分的に一致することを証明しました。



猫は他の動物の鳴き声を真似することで、仲間のふりをして獲物に近づくことがわかったのです。



ところで、猫のあの可愛らしい「ニャーン」という声は、人間の赤ちゃんの鳴き真似をしているそうです。それってどんな意味があるのでしょうね。。。



 

■人間にはわからない謎の暗号「フェロモン」

猫は、頬、額、口、顎、シッポ、足、ひげ、肉球、横腹にある腺、そして乳腺からフェロモンを出します。



これらの腺を他の物や猫、飼い主さんになすりつけると自分の匂いをそこに擦りつけることができます。



それぞれの腺から発するフェロモンにはどんな機能があるのかはまだわかっておらず、今のところ解明しているのは、猫の顔から分泌される3つのフェロモン「F2」「F3」「F4」だけです。



「F2」と呼ばれる猫のフェロモンは、オス猫が分泌している



「いつでも交尾できますよ」



というメッセージが込められています。



2つめの猫が頬や顎に物を擦り付けると分泌される「F3」というフェロモンでは、これは「自分の縄張り」を主張するときに分泌することがわかっています。



そして最後、「F4」のフェロモンは、人間や他の猫、動物など、自分がよく知っている個体を識別するのに使われる「社会的フェロモン」だと言われています。



猫はこの「社会的フェロモン」により猫同士の喧嘩を減らし、猫が他の個体を認識しやすくしているそうです。



残念ながら、このフェロモンは人間には読み取ることができませんが、猫の態度から読み取ることが可能です。



例えば、猫が頬をこすりつけてくるのは、一般的に「自分に自信を持っている証拠」で、頭をゴンゴンぶつけてくるのは、「大好きだよ」と言っているサインなのだそうです。



 

■猫の気持ちは「シッポ」と「耳」に注目

2009年に発表されたある研究で、イタリアにある野良猫のコロニーを8ヶ月間観察したところ、猫同士のコミュニケーションは、「シッポ」と「耳」に現れることがわかりました。



猫がシッポを上に高くあげる場合は、多くが



「喧嘩をする気はないよ」



という友好的な気持ちを表すサイン。そしてシッポを下げているときは、



「今から攻撃するぞ」



「イライラする！」



「なんだか欲求不満」



「不機嫌」



な気持ちを表すことが多いそうです。



猫の気持ちは耳にもよく現れます。猫の気持ちが最初に現れる部分が耳だといいます。



猫の耳がピンと前を向いていたら、「何かの情報を集めている」というサイン。少し横に向けたら「リラックス」な状態です。



そして耳を水平に寝かせたら、



「怯えている」



「不愉快」



「攻撃の一歩手前」



というサインの前触れだそうです。



 

■最後に

いかがですか。猫と仲良くなりたかったら、まずはこのような猫の出す「暗号」の謎を解読してください。



猫は案外おしゃべりです。声に出さないだけで、いつもあなたに語りかけています。猫の態度を、シッポ、耳の動きに注目して、猫の気持ちを読み取ってあげてくださいね。