どのドッグフードがいい?
Javier Brosch/shutterstock.com
初めて犬を飼うと用意しなければいけないものはたくさんあります。
そんな中でも特に大事なのが健康なからだ作りに欠かすことができない「ドッグフード」です。
しかしホームセンターやドラッグストアに行くとたくさんのドッグフードがあって、どのドッグフードを選んだらよいかわからないという方は少なくありません。
値段も様々、キャッチフレーズもいろいろ、ライフステージごとに種類がわかれていたり、犬種ごとに豊富なドッグフードが用意されています。
では初めて犬を飼う方にとって、どんなドッグフードを選んだらよいのか参考になるように、ドッグフードの種類や特徴を紹介したいと思います。
ドッグフード選びの参考にしてくださいね。
犬に必要な栄養素
ドッグフードの目的は犬が必要としている栄養素を取るためです。では犬にとって必要な栄養素とは何でしょうか?
人間と同じく5大栄養素である「炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル」です。
ところが犬と人間では体のつくりが異なるため必要な栄養素の割合は異なってきます。
必要な栄養素がバランスよく摂取できるドッグフードが理想的といえるでしょう。
では具体的にそれぞれの栄養素はどんな役割を果たすのでしょうか?
炭水化物
炭水化物は人間の場合一番必要とする栄養素です。
犬にとってもエネルギー源、筋肉を動かしたり、体温調整をする働きがあります。
しかし犬は炭水化物のもととなっている穀物の消化吸収を苦手としています。
そのため消化器官に負担をかけてしまいアレルギーの原因ともなることがあります。
そのためドッグフードの中には穀物からではなく、ジャガイモやサツマイモなどから炭水化物を摂取できるようにしているもののあります。
たんぱく質
たんぱく質は犬にとって欠かすことのできない栄養素です。
血液や筋肉、内臓や皮膚を作るのに欠かせません。
たんぱく質には肉や魚から取れる「動物性たんぱく質」と穀物、大豆などからとれる「植物性たんぱく質」があります。
犬は肉食動物ですので犬にとって必要なのは「動物性たんぱく質」の方です。
動物性たんぱく質である肉や魚を多く含むドッグフードを選ぶようにしましょう。
脂肪
脂肪も犬には欠かすことができない栄養素です。
脂肪は体温維持や臓器の保護、皮膚や被毛の健康を保つ役割があります。
ですから適度な脂肪の摂取は欠かせません。
特に皮膚や被毛の健康維持に欠かすことのできない「不飽和脂肪酸」は体内で生成できないため、食事から摂取しなければなりません。
良質のアマニオイル、サーモンオイルなどには豊富な「オメガ3脂肪酸」「オメガ6脂肪酸」が含まれています。
これらがバランスよく配合されているドッグフードを選ぶようにしましょう。
ミネラル
ミネラルは筋肉や神経の働きを整える働きをしてくれます。
カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、そして亜鉛などがあります。
ビタミン
ビタミンには目や骨、歯の健康を維持する働きがあります。
私たち人間もビタミン不足になると身体の不調が出てくるのではないでしょうか?
犬にとって必要なビタミンは全部で14種類あるといわれています。
またビタミンは水分に溶ける「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2種類に分かれています。
水溶性ビタミンはたくさん取っても尿とともに体外に排出されるため、毎日摂取する必要があります。
脂溶性ビタミンは過剰に摂取するとそれはそのまま体内に蓄積されます。
そのため過剰摂取により消化不良を起こすことがあるため、バランスよく摂取する必要があります。
どちらも健康には欠かせません。
ドッグフードの種類と特徴
ドッグフードには「総合栄養食」「一般栄養食」などと記載されています。
上記で見たような必要な栄養素がバランスよく配合されているのは「総合栄養食」です。
他にも水分含有量によってドッグフードはわかれていたり、ライフステージごとに分類されています。
まずは水分含有量で分けたドッグフードの種類を紹介します。
ドライタイプ
ULKASTUDIO/shutterstock.com
まずはドライタイプです。ドッグフードといえばこのタイプを思い浮かべる方が多いことでしょう。
「カリカリ」とも呼ばれる乾燥していて日持ちがするタイプの一般的なドッグフードです。
ドライタイプのドッグフードは、水分含有量が10%以下に抑えられています。
そのため水分量が少なくしっかり加熱処理されているため長期保存ができるのがドライタイプの特徴です。
スーパーやホームセンターなどでも手軽に購入できます。
ソフトドライタイプ
ソフトドライのドッグフードは水分含有量が25~35%程度となっており、しっとりしたフードになっています。
「半生タイプのドッグフード」とも言われています。しっとりして柔らかいのが特徴で、嗜好性が高いのも特徴です。
水分量が多いため賞味期限もドライタイプに比べて、短めになっています。
セミモイストタイプ
セミモイストタイプのドッグフードもソフトドライ同様、25~35%ほどの水分含有量となっています。
ソフトドライタイプと似ていますが、製造工程に違いがあります。
ソフトドライタイプはドライタイプと同じく加熱発砲処理が行われているのに対し、セミモイストタイプは混ぜた原材料を押し出し機で押し出して作られています。ジャーキーなどがこのタイプになります。
こちらも水分量が多いため嗜好性が高いのが特徴です。また傷まないように防腐剤が多く使用されています。
ウェットタイプ
Sharaf Maksumov/shutterstock.com
ウェットタイプは缶詰やレトルトパウチなどに入っている水分量の多いドッグフードです。
水分含有量は75%ほどとなっており、肉や魚がペースト状になっています。嗜好性が大変高く、ウェットフードが好きな犬はたくさんいます。
また製造工程の中に殺菌工程があるため、開封しなければ2年3年と長期保存も可能です。
ですから非常食としても活用できます。