あす28日(火)は全国的にさらに気温上昇。3月1日(水)にかけて、最高気温は3月下旬から4月並みで、春本番の暖かさになりそうです。2日(木)後半から3日(金)ひな祭りの頃にいったん寒気が入りますが、それも一時的。高温に関する早期天候情報が広範囲に発表されました。

●あす28日~「寒気」に変わって「暖気流入」

あす28日(火)から、「寒気」に変わって「暖気」が流れ込むため、全国的に気温が上がる見込みです。
気圧配置が、南に高気圧、北に低気圧の「南高北低型」となり、南から北の低気圧に向かって、暖かい空気が流れ込むでしょう。

上の図はあす28日(火)午後9時の上空1500メートル付近の予想気温です。
北日本を中心に暖気移流が強まり、0℃の線が東北北部まで北上する見込みです。平年に比べて、北日本では10度以上、東日本でも5度以上も高い暖気が流れ込むでしょう。

積雪の多い所では、あす28日(火)からなだれや落雪など「融雪災害」に注意してください。

●3月1日夕方~2日 西から次第に雨 北陸は一時雪強まる

この先、あす28日(火)にかけて広い範囲で晴れて、暖かな日差しがたっぷりでしょう。
3月1日(水)午後から、九州は次第に雨が降りだし、1日(水)夜から2日(木)午前にかけて、本州を一時雨雲が通過する見込みです。

北陸周辺では一時的に雪が強まることがあるでしょう。
気温の上昇や新たな積雪でなだれ発生のおそれが高まりますので、ご注意ください。

●あす28日~3月1日 季節先取りの暖かさ 3日ひな祭りの頃一時的に寒く

あす28日(火)~3月1日(水)が全国的に暖かさのピークとなりそうです。

最高気温は、あす28日(火)は、北海道の札幌で10℃の予想です。札幌で2月に10度以上となれば、1969年2月11日に10.2℃を記録して以来、約半世紀ぶりと記録的な暖かさになる可能性があります。仙台でも15℃、東京都心は18℃と4月並みでしょう。

3月1日(水)は、さらに気温の上がる所が多くなる見込みで、東京都心で19℃まで上がり、20℃に迫る暖かさです。大阪、福岡などでも17℃くらいまで上がるでしょう。あすから2日間、昼間はコートが邪魔なくらいの暖かさですが、朝晩はまだひんやりしますので、調節しやすい服装でお出かけください。

2日(木)から3日(金)ひな祭りの頃は、暖気から変わって一時的に寒気が南下します。風が冷たく、平年並みくらいの気温になりそうです。

●沖縄を除く全地域に「高温に関する早期天候情報」が発表

きょう27日(月)、北海道から九州にかけて、沖縄を除く全地域を対象に、「高温に関する早期天候情」が発表されました。

暖かい空気に覆われやすいため気温の高い日が多く、3月1日頃までと、3月5日頃からは、「かなりの高温」となる可能性があります。

3月に入っても、寒気の南下は一時的で、暖気が流れ込みやすい状態が続くでしょう。
積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪など融雪災害に注意してください。また、農作物の管理にも注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士