今年の年末年始は、短い周期で強い寒気が流れ込み、特に年越し寒波に注意が必要です。山間部を中心に大雪のおそれがあり、平地でも積雪や路面凍結による交通障害に注意が必要です。

●12月31日(金)まで 29日(水)を中心に冬型が緩むも、大晦日は広い範囲で再び積雪

28日(火)は、冬型の気圧配置が徐々に緩むものの、強い寒気が居座り、午前中を中心に局地的に降雪が強まる恐れがあります。午後は、福井・石川・富山では雪の降り方が弱まり、天気は回復傾向ですが、新潟では山間部を中心に降雪が長引くところがありそうです。
29日(水)は、低気圧が日本海から北日本へ進み、この低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込む予想です。朝の内は晴れて放射冷却が効く所があり、各地で路面凍結に注意が必要ですが、その後気温が上がり、午後からは平地は雪ではなく、雨が降りそうです。屋根や木からの落雪に注意が必要です。また、融雪により、川や用水路が増水する可能性があります。用水路へ雪を捨てる際は、転落に十分注意して下さい。山間部でも雨に変わる所が多くなるため、積雪の多い斜面ではなだれに十分に注意して下さい。
30日(木)は、寒冷前線が北陸地方を南下します。前線通過時は急な強い雨や落雷・突風に注意して下さい。前線通過後は冬型の気圧配置に変わります。午後は山間部では雪に変わり、平地でも夜は新潟で雪に変わりそうです。雪に変わらない所でも、局地的にあられが降り、道路が白くなる可能性もあります。
31日(金)は、年越し寒波の到来となりそうです。北陸の上空5500メートル付近でマイナス36度以下の寒気が流れ込む予想です。これは、平地で大雪となる目安の寒気となります。各地とも雪となり、特に午前中は平地で降雪量が多くなる「里雪型」となるおそれがあります。急激な積雪の増加による交通障害に注意・警戒して下さい。午後は「山雪型」となり、山間部で大雪に警戒が必要です。また、気温も下がり、各地とも路面凍結に、山間部などは水道管の凍結にも注意して下さい。

●1月1日(土)から4日(火)まで 冬型が強弱を繰り返す

元日(土)は、冬型の気圧配置が続く見込みです。午前中は各地とも雪が降りやすく、平地を含めて積雪が増えるでしょう。山間部を中心に降雪の強まりに注意して下さい。各地とも初日の出を望むことは難しそうです。気温も低く、初詣は路面凍結によるスリップに注意が必要です。厳しい寒さとなるため、暖かい服装でお出かけください。
2日(日)は、日本海を低気圧が発達しながら進み、寒冷前線が北陸地方を南下する予想です。局地的に南寄りの風が強まる可能性があります。また、平地を中心に一旦雨に変わる所が多く、融雪やなだれ、屋根などからの落雪に注意が必要です。前線通過後は寒気が流れ込み、新潟では次第に雪に変わりそうです。
3日(月)は、冬型の気圧配置が再び強まりそうです。午前中は「山雪型」で、山間部を中心に積雪が増えそうです。午後は、「里雪型」に変わりそうですが、今の所、福井・石川・富山は平地では雨の所が多くなりそうです。一方、新潟では雪のまま降り続き、平地でも積雪が急増するおそれがあります。
4日(火)も、冬型の気圧配置が続きそうです。前日午後同様に、「里雪型」が続き、新潟では平地でも積雪の急増に注意して下さい。一方、福井・石川・富山の平地は今の所雨の所が多くなりそうですが、降水の強まりによっては局地的に雪に変わり、道路に積もる可能性もあります。仕事始めはいつもより早めに家を出発した方が良さそうです。
※JPCZの動きによっては予報が大きく変わることがあります。最新の予報を常にご確認ください。

●年末年始の車の運転には注意

年末年始は普段車の運転をされない方でも運転する機会が増える時期です。今年は大晦日と元日を中心に平地でも広い範囲で積雪や路面凍結が予想されます。雪道や凍結した道では、車の運転は車間距離を取り、スピードを控えめに安全運転を心がけましょう。橋の上やトンネルの出入り口では路面が凍結しやすくなりますので、特に注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士