早実対二松学舎大付 優勝し抱きつき喜ぶ二松学舎大付の選手たち(撮影・鈴木正人)

来春センバツも関東・東京の一般選考枠は例年通り6校となる。関東大会Vの横浜(神奈川)と準V健大高崎(群馬)、東京大会優勝の二松学舎大付は当確。関東大会4強入りの浦和実(埼玉)千葉黎明(千葉)もともに同校初の甲子園出場を手中に収めたといってもいい戦いぶりを見せた。

例年通り「6校目」が議論になる。県大会からの出場校の分母が大きい関東大会での8強進出校から決まるケースが多い。ただ今年は決定打に欠ける。個々の能力の高い山梨学院はV候補の東海大相模(神奈川)を破ったものの、最後は失策が連鎖し千葉黎明に敗戦。つくば秀英(茨城)は持ち前の打力を浦和実バッテリーに封じられ、佐野日大(栃木)はポテンシャルは高いものの健大高崎にコールド負けした。

その中で東農大二(群馬)は横浜に善戦。好右腕とアグレッシブな守備は関係者間でも評価が高い。8強の他3校は県1位だったものの、東農大二は健大高崎に1-5で敗れ県で準V。このあたりの兼ね合いがどう評価されるか。

東京準Vの早実は決勝では接戦の末、延長12回タイブレークの末に敗れた。今夏、甲子園でも好投した中村心大投手(2年)を中心に投打に充実。関東5枠目に決め手がない中、「当確」に近づいたといえる。【高校野球取材班】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【センバツ選考展望】 例年通り「6校目」が議論に、早実か関東大会8強勢か/関東・東京