10月30日 世界一を決め、笑顔でサムズアップするドジャース大谷翔平

「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で開かれ、特別賞にドジャースでワールドチャンピオンに輝いた大谷翔平投手(30)が選出された。特別賞を受賞するのは21年、23年に続き3度目。

「昨年に引き続き3度目の正力松太郎賞の特別賞を受賞できて嬉しく思います。今シーズンは移籍初年度でしたが、家族、首脳陣、選手、スタッフの皆さん始め多くの関係者に支えられて、チームとしてはワールドチャンピオン、個人としても1年間試合に出続けて成績を残すことができました。来シーズンは開幕戦が東京ドームで行われ、久しぶりに日本のファンの皆さんの前でプレーできるのを楽しみにしています」とコメントした。

21年は投手として9勝、野手として46本塁打をマークし、MVPに輝いた。23年は3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導き、シーズンでは史上初の2年連続「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。

今季は移籍1年目ながらメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成するなど、記録的シーズンとなった。54本塁打、130打点で2冠に輝き、ヤンキースを破り、ワールドシリーズ制覇も果たした。

選考委員会の座長を務めたソフトバンク王貞治球団会長(84)は「期待に応えるではなくて期待を超える活躍を見せている。50-50というのも150年やったアメリカの記録ですから。今までにもメジャーに(日本人)選手が行って良い選手だ、というところにはいきましたけど、アメリカに参ったと言わせたのは、大谷くんは初めてだと思います」と絶賛した。

5日(日本時間6日)には、左肩脱臼による関節唇損傷を修復する手術を受けたことが発表された。「今回手術したりしてましたけど、まだまだ30歳ですから、当分はできると思うので、ますます上のレベルの楽しみをファンの皆さまに与えてやってほしい」と期待した。

「正力松太郎賞」は、DeNAを26年ぶりの日本一に導いた三浦大輔監督(50)が選出された。

◆正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に功績を残した正力松太郎氏を記念し、1977年(昭52)に制定。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に、選考委員が選出。受賞者の最多はソフトバンク工藤監督の5度。賞金500万円、特別賞は300万円。

◆選考委員 王貞治(ソフトバンク球団会長)、山本浩二(野球評論家、解説者)、高田繁(同上)、辻発彦(同上)、門田隆将(ジャーナリスト)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平「正力松太郎賞」特別賞に選出「アメリカに参ったと言わせたのは初めて」王会長