【オリックス】宮城大弥が来季2年連続開幕投手 岸田監督のサプライズ公表に「期待に応えたい」
12球団最速のサプライズ公表だ。オリックス宮城大弥投手(23)が来季、2年連続の開幕投手に決定。大阪・舞洲での秋季練習最終日の3日、岸田護新監督(43)から通達された。エースは意気に感じた様子だ。「驚きましたけど、自覚と責任を持ってオフから取り組みたい。準備はしっかりできると思う」。
異例の早期通達は信頼の証しでもあり、チーム全体へのメッセージ。投手出身監督ならではの配慮も感じられる。「任しているよ」との言葉が、左腕の心に響いた。「すごくうれしいし、期待に応えられるようにやりたい」と続けた。5日からの高知秋季キャンプはリカバリー重視で不参加。一方で指揮官は高知に向かうため、このタイミングでの通達となった。「早く準備してもらうため。気持ちの面でも」と説明した。
山本由伸がドジャース移籍した今季は「3・29」ソフトバンク戦で初の大役を担った。だが7回途中3失点で黒星。シーズン通して防御率1・91も援護不足に泣き7勝9敗に終わった。また1カ月半の故障離脱が響き、最終戦では7回降雨コールドで規定投球回にアウト4つ足りず。最優秀防御率も逃して悔し涙を流した。開幕を担う来季へは「イニング数や、いろんな項目でレベルアップしたい」と誓った。V奪回の旗振り役となる。【大池和幸】
▽オリックス厚沢投手コーチ(宮城の開幕投手公表に)「今年も宮城中心だったけど、来年はチームを挙げて宮城中心にしたい。(他の)選択肢はない。一択です」
◆開幕投手の早期公表 22年9月28日、日本ハムのBIG BOSSこと新庄監督は、本拠地最終戦で翌年も指揮を執ることを表明するとともに、23年の開幕投手に加藤を起用することを公表した。新庄監督は23年11月23日のファンフェスティバルでも、24年の開幕投手に伊藤を指名したことを公表。ほかには23年11月30日に、巨人阿部監督が戸郷の開幕投手をトークショーで明かしているが、本人に早めに通達していても、公表するのは開幕前のオープン戦中などが多く、前年に公表するのは異例だ。