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私たちの肌は、何層もの層が積み重なり皮膚が作られています。皮膚の一番外側には、「角層」または「角質層」といわれる層があり、外部刺激などから肌を守る働きをしています。
さらに、皮膚にはさまざまな菌も生息しており、菌バランスの変化によって肌トラブルを引き起こしたり、肌の調子が良くなったり…など毎日肌状態は変化します。
そんな肌の健康を担う菌たち。腸と同じく、肌にも善玉菌(表皮ブドウ球菌)、日和見菌(アクネ菌)、悪玉菌(黄色ブドウ球菌)などが生息しています。善玉菌が多ければ肌の調子が良くなるというわけではなく、それぞれの菌をバランスよく保つことによって、肌の調子も良好に保てるようになるのです。肌荒れが起こるそもそもの要因は、水分量・皮脂量の変化により肌の菌バランスが偏ることだと考えられています。
健康的な肌の人は、水分量と皮脂量のバランスがよく、肌は弱酸性に保たれています。自分の肌状態に合わせたケアができているため、肌に悩みを抱えることが少ないことでしょう。
しかし、お肌は敏感!外部からの刺激や生活習慣などにより、肌の水分量や皮脂量は減少したり増加したりと日々異なります。水分・皮脂の変化にともない、肌質は酸性に近づいたり、アルカリに傾いたりと不安定な状態になるのです。
皆さんは、毎日鏡を見てお肌の状態をチェックしていますか?今日はなんだか乾燥しているな…、肌が突っ張っているな…、そう感じる場合は、肌状態に合わせたスキンケアと生活習慣が必要です。
キレイ肌への近道は、手の凝ったケアではなく、菌バランスを整えるケア!当たり前の生活習慣を少し工夫するだけのズボラな育菌ケアがおすすめです。
人の体は約60%水分でできています。しかし、これらの水分は、生命維持を優先するため肌への水分を後回しに。そのため、水分摂取量が少なければ、肌の保水量が減少しているため乾燥肌を引き起こします。
さらに、一日に必要な水分量は、「1500ml」といわれています。水分を摂取する際は、白湯または常温水をこまめに補給してくださいね。ただし、利尿作用のあるコーヒーなどの飲み物は、水分補給に向いていないため気をつけましょう。
そして、睡眠時は、大量に汗をかくといわれています。就寝前は、白湯や常温水を摂取し、水分不足から肌を守ることが大切です。
肌にとって大切なこと、それは「汗をかく」ことです。汗の成分は、99%が水分からできていますが、抗菌成分も含まれています。
肌は、汗が足りなくなると乾燥しやすい状態に。さらに、汗に含まれる抗菌成分は、悪玉菌が好む環境から肌を助けたり、善玉菌のエサとなって肌状態を弱酸性へと戻してくれる救世主!食事、運動、入浴、睡眠などどんなことでもよいでしょう。汗をたくさんかかなくても、じんわり程度でいいんです。
汗に抵抗がある人でも、たくさん汗をかけば汗腺が鍛えられ、臭わない質の良い汗をかくことができますよ。ですが、汗をかいたらこまめに拭き取るようにしてください。
洗いすぎのサインは、肌が突っ張るかどうか、洗顔後の肌が赤いとき、保湿が足りないと思ったときなど、明らかに異変を感じる場合です。
洗いすぎの原因は、クレンジング剤や洗顔料による「洗浄力」の強さ。それが肌負担になることがあります。
洗浄剤が持つ刺激は、お肌の皮脂を過度に奪い、弱酸性のベールまで洗い流してしまう厄介者!菌バランスの乱れは、さまざまな肌トラブルを引き起こす要因になります。
洗いすぎを防ぐためには、スキンケア化粧品やコスメをたくさんつけ過ぎないことが大切。濃いメイクや油分の多いものを肌の上にのせてしまうと、高い洗浄力を持つ洗浄剤が必要になります。なるべく、肌負担の少ないスキンケア化粧品を使用したり、普段は薄いメイクを心がけるなど、過度の洗いすぎに気をつけましょう。
また、洗いすぎといわれる部分は顔だけではなく、体や手にもあるといわれています。毎日、ボディーソープやハンドソープをつけている人は要注意!洗剤を塗布しなくても水で洗い流したり、湯船に15分ほど浸かるだけで汚れや皮脂などは洗い流されます。洗浄剤の使用は、時々にしましょう。
肌の水分、皮脂によって変化する菌バランス。キレイ肌に最も近づくケアは、生活習慣を見直すことです。肌のキレイな人でも、生活習慣が乱れると肌トラブルにつながります。水分や食事から栄養を蓄え、運動や入浴で血流を促し、睡眠で汗をかきながら菌バランスを整える。当たり前のことで肌ケアってできるんです。
肌の免疫力の強さは、内側からのケアが鍵を握ります。また、ストレスがあると悪玉菌は増えてしまうため、ストレスを発散しながら簡単に肌ケアができるよう意識していきましょう。