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もし飼い主さんが自分で処置するのが難しい場合は、動物病院の先生やペット美容室のトリマーに任せた方が良いかもしれません。料金はどちらも500円くらいです。
ペット美容室に行くと、トリミングの時、カットとシャンプー、そして肛門腺絞りをセットでやっているところもあります。尚、動物病院などでは診察のついでに無料でやってくれるところもあります。愛犬のためにも、トリミングやシャンプーをしたついでに肛門絞りをしておいたら良さそうですね。
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臭いの原因が肛門腺でない場合、他にどんなことが考えられるでしょうか?
まず考えられるのは、膣炎です。これは、細菌感染やウイルス感染、異物、外傷等により生じます。最も多いのは細菌感染です。膣炎にかかると、外陰部から粘液性、化膿性の分泌液が排出されることがあります。
次に考えられるのは、子宮蓄膿症です。子宮腔内の細菌感染による炎症により膿汁が貯留する疾患です。この疾患は、外陰部から排膿がみられる開放性と排膿がみられない閉鎖性とがあります。
3つ目は、肛門周囲腺腫といわれるものです。男性ホルモン依存性の腫瘍で、7,8歳以上の未去勢のオス犬に多く見られます。肛門付近の皮膚表面に小さなしこりができます。良性の腫瘍ですが、放置するとどんどん大きくなり、皮膚が破れて潰瘍状になることもあります。
それで、外科手術で取り除くと同時に去勢をします。去勢すれば再発を防ぐことができます。
4つ目は、ヘルニア(脱腸)です。会陰(えいん)ヘルニアや鼠径(そけい)ヘルニアなど、脱腸と呼ばれるもので、肛門まわりや足の付け根にある隙間から、腸や膀胱などが飛び出す病気です。まれに大腸の腫瘍が脱腸のように出てくることもあります。いずれの場合も手術での対応となります。
5つ目に、寄生虫も考えられます。回虫や条虫(サナダムシ)などがよくみられるお腹の虫です。飼い主さんは、肛門まわりの異常より、ウンチに白い虫が出たり、白い米粒状の虫体の一部が付着していたりと、排泄物で気づくことのほうが多いかもしれません。