何者かによる犬の遺棄事件

捨てられた小さな命

ニューヨークの動物保護団体Mr. Bones and Co.のディレクターであるエリー・フランクさんは、2017年の初めに酷い怪我をした生後10か月ほどのピットブルの救済に乗り出しました。テイター・トットと呼ばれるその犬はハーレムの街でポールにくくり付けられ、何者かによって捨てられていたのです。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/tater-tot-forever-home

この子がそのテイター・トット。小ぶりでとっても愛らしいお顔をしています。

無責任な飼い主が犬を捨てる理由として挙げられることと言えば、
医療費がかかり過ぎる、躾に失敗した、手に負えなくなった等、真の愛犬家が聞くと信じられないような理由がほとんどなのが現実です。

そしてテイターが捨てられ理由もいづれかのケースに当てはまっていたようです。

命の危機にさらされていた

ニューヨークの最寄りの保健所に保護されたテイターには直腸脱という症状が見られ、その上敗血症を起こしていたため、あと少しエリーさんの迎えが遅ければ命を落とすところでした。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/tater-tot-forever-home

犬のお尻周りの症状として肛門脱(いわゆる脱肛)が挙げられますが、直腸脱は肛門脱よりも更に症状が進んだ状態。
原因はいくつかありますが、感染症や胃腸の疾患が原因で起こることもあるのだそう。

そして、テイターのように症状が進んでいる場合は外科的処置を施す必要があるのです。

不安そうな表情のテイター。
人に裏切られたばかりで、信用出来ない中で不安だったのでしょう。

2度に渡る大手術の末...

テイターは2度の大きな手術を乗り越えましたが、1度目も2度目も命を落とすリスクが懸念されていました。
「彼が助かる可能性は50%ほどでした。2度目の手術の時、病院で手術が終わるのを4時間も待ちました。1度目の手術から短い間隔で2度目の手術。正直、もうダメかと思っていました」とエリーさん。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/tater-tot-forever-home

手術後のテイターを抱っこしているのはエリーさん。
そしてその隣にいるのは、テイターの手術を執刀し救ってくれたローリンズ獣医師です。

3人の笑顔が物語るように手術は成功したようですが、待合室で気が気ではなかったエリーさんは、手術を終えて出て来たローリンズ先生に手術の結果を聞くことをためらったのだそう。

そんなエリーさんの不安を払拭するように、ローリンズ先生はハグで手術の結果を教えてくれたです。

しかし...

3回目の手術では…

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 幾度の試練を乗り越えて…。病気の捨て犬を救ったのは優しい人々の諦めない心だった