もうひとつの富士山？雪化粧が美しい山形県・秋田県の「鳥海山」とは

はじめに

昔から自然と共存してきた日本人。私たちにとって、山はなじみ深い自然の一つですよね。
今回は“出羽三山”としても有名な、山形県・秋田県をまたぐ「鳥海山」についてご紹介いたします。

鳥海山の魅力その①　鳥海山についての概要

鳥海山は、標高2,236ｍの活火山で、日本名山・日本百景の1つとしてあげられています。山形県と秋田県の県境にあり、2県をまたがるように裾野が広がっています。

山頂には、夏場でも積もった雪が溶けない姿が富士山とそっくりなため、『出羽富士』とも呼ばれています。

古くから山岳信仰の対象でもあり、鳥海山の山頂と麓の吹浦と蕨岡には、鳥海山が御神体の神社があり、それを総称して大物忌神社と呼ばれています。

鳥海山の魅力その②　鳥海山ってどんな山？

鳥海山は、富士山型の成層火山です。
全体的に玄武岩や安山岩で形成されており、主に溶岩流によって形成された山であることが分かります。

また、河川による浸食されています。
そのため、浸食の進んだ『西鳥海』と新しい溶岩地形の『東鳥海』という風に分けられる新旧二重式の複合火山です。
『西鳥海』と『東鳥海』それぞれに火口丘と外輪山があります。

鳥海山の魅力その③　鳥海山にまつわる伝説

山形県酒田市の日本海に浮かぶ飛島には、島のでき方について、鳥海山に関する伝承がいくつかあります。
飛島は、鳥海山の山頂部が現在の日本海の位置に飛んできてできた、といわれいています。

他には、鳥海に住む鬼が神罰を受け、その際に飛んできた鬼の首によって、島ができたという伝承もあります。

いずれも、何かが飛んできた説があり、そのため『飛島(とびしま)』が名前の由来になったという話があります。

そんな飛島には小物忌神社があり、これは大物忌神社と対をなしているといわれています。
なんだか、歴史のロマンを感じる話ですよね☆

鳥海山の魅力その④　鳥海山のおすすめ絶景スポット

鳥海山には秋田県と山形県をまたぐ『ブルーライン』と呼ばれる観光道路があります。
標高は一番高いところで1,100ｍあり、鳥海山の5合目まで車で登ることができる道路です。

鳥海山の登山者の多くも、ブルーラインの鉾立から登り始めるらしいですよ。
もちろん、新緑や紅葉などを楽しみながらドライブを楽しむことができるので、観光者からも人気です。

庄内平野や日本海を眺めることができ、特にブルーラインから見える日本海の夕日は、とてもロマンチックで人気が高いです。

鳥海山の魅力その⑤　鳥海山おすすめの季節

鳥海山への登山におすすめの季節は、7月～8月です。なぜなら、鳥海山ならではの『心字雪渓』を観ることができるからです。

『心字雪渓』とは、木山の南側にある雪が「心」の字の形に残ることからそう呼ばれるようになりました。
また、同じ時期に鳥海山の固有種である『チョウカイアザミ』や『チョウカイフスマ』もこの時期に咲きはじめるため、鳥海山を楽しむには絶好の時期となります。

鳥海山の魅力その⑥　おすすめのみやげ

鳥海山には4つの町にまたがってあるので、それぞれの町で鳥海山にちなんだお土産を買うことができます。

ブルーラインの途中にある『道の駅 鳥海ふらっと』では、「大人の甘口カレー」をコンセプトとした無添加カレーが販売されています。
鳥海山の噴火によって流れ出ている伏流水などを使用した、鳥海山の恩恵を受けたカレーです☆新しく生まれたご当地カレーを、お家で味わってみませんか？

道の駅では、お土産や地産地消の野菜や海産物はもちろん、レストランでは遊佐町で採れた新鮮ないくら丼などの食事メニューも楽しむことができます。

『道の駅 鳥海ふらっと』
場所：山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1
TEL：[phone]
営業時間：8：30～18：00(12月～2月8：30～17：30)/直売所9：00～17：30(12月～2月9：00～17：00)
定休日：1月1日


道の駅 鳥海ふらっと

鳥海山へのアクセス方法

鳥海山への行き方をご紹介します。

☆公共交通機関を利用の場合
JR東日本羽越本線『象潟駅』下車→像潟合同タクシーバス「鳥海ブルーライナー」に乗車。終点鉾立下車
※運行日については、ご確認ください。

☆車を利用の場合
＜山形県側＞
国道7号(鳥海ブルーライン入口交差点)
国道345号(十六羅漢交差点)、山形県210号鳥海公園吹浦線(ブルーライン)経由。
＜秋田県側＞
国道7号、秋田県道58号象潟矢島線、県道131号鳥海公園小滝線(ブルーライン)経由。

【鳥海山お問い合わせ】
鳥海山登山ガイド
場所：山形県遊佐町遊佐字舞鶴211
TEL：[phone]

おわりに

山形県と秋田県の県境にある「鳥海山」をご紹介いたしました。
鳥海山は登るだけでなく、スカイラインなどの観光場所も多数あるので、単純に観光としても楽しめますよ。
ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか？