次の旅は絶対ココ！美しすぎるポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」

はじめに

ポルトガルの大航海時代に栄えた「ポルト歴史地区」。
美しい港街の風景と、タイル装飾が目をひく建物が印象的です。
世界遺産にも登録されている、この場所の魅力と見どころについてご紹介します♪

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【1】ポルト歴史地区とは？

「ポルト」は、ポルトガル北部にある大西洋に面した湾岸都市です。
同国の首都リスボンに次ぐ、世界都市でもあります☆

大西洋に繋がるドウロ川に近い丘陵に位置する、歴史的な建物を含めたこの一帯は「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されています。

名物料理はモツの煮込み料理「トリッパ」、特産は「ポートワイン」で、18世紀から19世紀にかけてイギリス盛んに輸出され有名になりました♪

◆Historic Centre of Oporto
(ポルト歴史地区)
[国名]ポルトガル

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【2】大航海時代の歴史

ポルトガルの国王ジョアン1世とその息子エンリケは、このポルトの地で大船団を結成し、北アフリカを目指します。

当時北アフリカにはイスラム勢力がありましたが、ポルトガルはその要衛であるセウタを攻略。
アジア・アフリカ進出の第一歩を踏み出しました！

このセウタ攻略を担った船団を支えたのは、第二の水として持ち込まれたポートワインと、内臓を取り除いた牛肉でした☆
それを見送った街の人々は、残った内臓で作ったトリッパを食し、船団の勝利を祈ったのだといいます。

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【3】サン･ベント駅

ポルト歴史地区の町並みは、ドウロ川の両岸にしがみつくように建つ家々が印象的……♡
白壁にオレンジ屋根で統一されていて、港街の雰囲気が感じられます。

そんな街中に位置する「サン・ベント駅」。
広々とした構内には、アズレージョと呼ばれる青タイルで描かれた絵が壁一面を彩っています。
これらが表しているのは、ポルトガルの歴史上のできごと。
青と白のタイルで描かれた、独特の質感がなんとも美しい作品です☆

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【4】ボルサ宮

ボルサ宮は、19世紀に建てられたネオクラシック様式の建物です。

館内にはさまざまな部屋があり、一番の見どころは金箔で飾られた絢爛豪華な「アラブの間」。スペインのグラナダにある「アルハンブラ宮殿」を意識した空間になっています。

さらに、「紋章の間」と呼ばれる部屋の天井には、当時ポルトと関わりのあった国の紋章が飾られています。
近年、「徳川家康」の紋章が発見されたことでも話題になりました☆

なお、見学するにはツアーの申し込みが必要です。

◆PALÁCIO DA BOLSA
（ボルサ宮）
[所在地]Rua Ferreira Borges, 4050-253 Porto
[TEL]223-399-000
[開館時間]
4月～10月　9:00～18:30
11月～3月　9:00～12:30 , 14:00～17:30
[休館日]無休
[入館料]€25

PALÁCIO DA BOLSA

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【5】サン･フランシスコ教会

ポルトにある教会の中で、もっとも重要で世界遺産にも含まれているのが、「サン・フランシスコ教会」です☆

建物はゴシック様式、内装はバロック様式の教会で、本堂と3つの礼拝堂からなっています。

礼拝堂は、重厚な彫刻と、金泥細工の黄金の装飾によって飾られた華やかな内装♪
また、地下墓地「カタコンベ」も見どころのひとつです。
四角く縁取られている地面や壁全てが棺という、特異な空間になっています♡

◆Igreja de São Francisco
(サン･フランシスコ教会)
[所在地]Rua do Infante Dom Henrique, 4050-297 Porto
[TEL]222-062-125
[開館時間]
11月～2月　9:00～17:30
3月～10月　9:00～19:00
7月・8月・9月　9:00～20:00
[休館日]無休
[入場料]無料


Igreja de São Francisco

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【6】アルマス礼拝堂

ポルトには美しいアズレージョ（青いタイル）が建築に広く使われており、街中のいたるところで見かけます。

教会の装飾にもこのアズレージョが使われることが多いです。
中でも「アルマス礼拝堂」は、外壁一面がアズレージョで覆われていて圧巻です！

作者は、ポルト出身のドゥアルト・レイテ。
聖フランシスコと聖カタリーナの生涯が描かれています。
また、堂内には宗教画が飾られていて、入場は無料です☆

◆アルマス礼拝堂
[所在地]Rua Sta. Catarina, 428, 4000-444 Porto
[TEL]2222-005-765
[開館時間]
月～金　7:30～19:00
土・日　 7:30～13:00
土　15:30～19:00
日　18:00～19:00
[休館日]無休
[入場料]無料

栄光の大航海時代！ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころ【7】ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール修道院

「ノッサ・セニョーラ・ド・ピラール修道院」は小高い丘の上にあり、そこからポルトの街並みが一望できる絶景スポットとして人気があります☆

ドウロ川に架かる「ドン・ルイス一世橋」、目印になる「グレゴリス教会」、川には遊覧船やワイン樽を積んだ帆船、ワインセラーが立ち並ぶヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区の街並み……街の様子がよくわかるおすすめの景色です♡

夕暮れや夜景も、感動するほど美しいですよ♪

おわりに

ポルトガルの世界遺産「ポルト歴史地区」の魅力と見どころについてご紹介しました！
入り組んだ路地からドウロ川、橋、教会などをめぐるのはとっても楽しいですよ。
トリッパやポートワインなど、独特なグルメもぜひ味わってみてくださいね♪