はじめに
世界三大宗教の1つである仏教。
日本にもたくさんの仏像はありますが、世界にも存在するんです！
今回は世界中になる、絶対チェックしておきたい仏像についてご紹介します♪
海外の美しいおすすめの仏像①スリランカ「ダンブッラの黄金寺院」
「ダンブッラの黄金寺院」は、スリランカの中で最も保存状態が良いとされる石窟(せっくつ)寺院として有名です。
1991年には、UNESCOの世界遺産にも登録されています。
ダンブッラの黄金寺院は5つの寺院によって構成されており、第1窟は「聖王石窟」、第2窟は「マハラジャの石窟」、第3窟は「新僧院」、第4窟と第5窟は、ほかの3つの石窟と比べると質が落ち、規模が小さいため、名前はついていません。
ダンブッラの黄金寺院には高さ14ｍの釈迦像などがありますが、1番のおすすめは第2窟の16体の釈迦の立像と40の座像です。ずらりと並ぶ仏像は圧巻ですよ！
◆ダンブッラの黄金寺院
住所：Kandy - Jaffna Hwy, Dambulla, Sri Lanka
電話番号：+94-66-2-283605
ダンブッラの黄金寺院
海外の美しいおすすめの仏像②スリランカ「古都ポロンナルワ 」
1017年から1232年までシンハラ王朝の首都であった場所が「古都ポロンナルワ」です。
仏教都市として繁栄したポロンナルワには、自然の地形を活かした寺院や宮殿、そして仏像が数多く残っており、世界遺産にも登録されています。
特に最高傑作といわれているのが、仏像群『ガル・ヴィハーラ』です。
ガル・ヴィハーラには、4つの石仏があり、2つの座像と立像、涅槃像があります。
その中でも特におすすめなのが、精神を集中して瞑想にふける仏陀の姿。
高さは約4～6ｍあり、とても穏やかな表情をしている姿は、神々しい雰囲気を放っています♡
◆古都ポロンナルワ
住所：Polonnaruwa, Sri Lanka
海外の美しいおすすめの仏像③タイ「ワット・プラケーオ」
タイのバンコクにある「ワット・プラケーオ」には、『エメラルド仏』と呼ばれる仏像があります。
翡翠でできたエメラルドの仏像で、見た目はポップな感じですが、実はタイ人のアイデンティティーとも言われる尊い仏像なんです♡
霊験あらたかな仏像で、東南アジアの上座部仏教を信仰している国々から、巡礼のためにたくさんの人々が訪れます。
ちなみに年3回、夏・雨期・乾季のはじめに、タイ国王の手によってエメラルド仏は衣替えがあります。こちらの行事に併せて参拝してみてはいかがでしょうか？
ただし、行事中は一般参加できないので、衣替え後の姿を観ることになります。
◆ワット・プラケーオ
住所：Thanon Naa Phalaan khween Pra-Barom Mahaa-Rachawang, Khet Phranakhorn, Thailand
海外の美しいおすすめの仏像④タイ「スコータイ遺跡」
タイで一番最初にできた王朝の首都であるスコータイは、『スコータイ仏』と呼ばれる種類の仏像が作られはじめた地です。
特に「スコータイ遺跡」には、スコータイ仏を代表する『アチャナ仏』と呼ばれる大仏があります。
スコータイ仏は、滑らかな女性的な曲線が特徴♪
いまも変わらずスコータイの人々を優しく見守っています。
ちなみにスコータイとは、“幸福の夜明け”という意味で、遺跡自体は世界遺産に登録されています。
日本人にお馴染みのヒーロー・ウルトラマンは、実はこのスコータイ仏の顔をモデルに作られたといわれており、日本人にも馴染みのある仏像なんですよ♡
◆スコータイ遺跡
住所：Muang Kao, Sukhothai, Thailand
海外の美しいおすすめの仏像⑤タイ「ワットポー」
先程ご紹介したワット・プラケーオ(エメラルド寺院)の近くにあるのが、1788年にラマ1世によって建てられたバンコク最古の寺院である「ワット・ポー」です。
ワット・ポーには、高さ約12ｍ、全長約49ｍの『涅槃像』の大仏があり、どの方向からみても穏やかな表情のお顔を見ることができるんです♡
ワット・ポーの涅槃像は、目が開いています。
ちなみに、涅槃像は仏陀が入滅する際の姿なんだとか。
また、目が開いている涅槃像は最後の説法をしている姿、目を閉じているものは既に入滅した姿を表現しているとされています。
足の裏には、釈迦の入滅後の姿を絵画的に描いた涅槃図も荘厳に描かれていますので、こちらもお忘れなくご覧ください♪
◆ワット・ポー
住所：2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok 10200, Thailand
ワット・ポー
海外の美しいおすすめの仏像⑥インド「エローラ関窟」
インドのマハーラーシュトラ州のアウンガーバードから約30kmほど離れた場所の村に、世界的に有名な石窟である「エローラ石窟」があります。
34窟の石窟からなり、5～10世紀の間に仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の石窟寺院や修道院が作られたとされています。
その中で最古のものが仏教の石窟。たくさんの石仏がありますが、中でもおすすめなのがヴィシュヴァカルマ窟と呼ばれる第10窟です。仏教石窟としては最も有名なんですよ。
別名・大工の石窟とも呼ばれており、石だけで作られた壮麗な美しいホールにはストゥーパ(塚)があります。
それを背にするようにして鎮座する仏陀像の姿が神々しいんです！
ヴィシュカルマ窟を作った、当時の職人のレベルの高さに感動しますよ。
◆エローラ関窟
住所：Ellora, Maharashtra 431102 India
海外の美しいおすすめの仏像⑦アメリカ「ネルソン・アトキンズ美術館」
アメリカのミズリー州カンザスシティにある「ネルソン・アトキンズ美術館」に展示してある『水月観音』は、とてもクールで美しすぎると、一時期ネットでも話題となりました。
「なぜ、アメリカに！？」と思う方もいるのではないでしょうか。
元々は中国で907～1125年の遼時代に作られた木仏だそう。
それが現在はネルソン・アトキンズ美術館に収蔵してあるということです。
補陀落山(ふだらくせん)にある水辺の岩に腰を下ろして、水面に浮かぶ月を眺めている観音様の姿はとても優美。心を惹きつけられますね♡
◆ネルソン・アトキンズ美術館
住所：4525 Oak St, Kansas City, MO,USA
電話番号：+1816-751-1278
営業時間：水・土・日曜日10:00～17:00/木・金曜日10:00～21:00
定休日：月・火曜日・元旦・7月4日・感謝祭・12月24～25日
ネルソン・アトキンズ美術館
海外の美しいおすすめの仏像⑧ミャンマー「レイチュンセッチャー大仏」
ミャンマーのマンダレーの北西約160ｋｍにある町モンユワに、約12年の歳月をかけて作られた世界一の高さを誇る「レイチュンセッチャー大仏」があります。
直立不動のお姿で、その眼はどこか憂いを帯びているかのような表情の大仏様です。
ちなみに、大仏様の前には全長約111ｍの仏陀の涅槃像もあります。
日本人ですので、大仏様といえば奈良県の大仏や、茨城県の牛久大仏を想像しますよね。
そのため、ミャンマーのレイチュンセッチャー大仏様の色合いがとても新鮮に感じられますよ♪
◆レイチュンセッチャー大仏
住所：Khatakan Taung, Monywa, Myanmar Myanmar
海外の美しいおすすめの仏像⑨中国「楽山大仏」
「楽山大仏」は中国の四川省楽山市にあり、近隣の峨眉山(がびざん)と供に世界遺産に登録されている石仏です。
弥勒菩薩(みろくぼさつ)をかたどって作られており、石窟寺院の一種でもあります。
近代以前に作られた仏像としては、世界で最大・最長。
岩山を掘り続けて、約90年の歳月をかけて作成されたといいます。
多くの場合、国家的プロジェクトで大仏が作られる中、楽山大仏は民衆の力だけで作られた珍しい大仏なんです。
当時の人の、仏教への信仰心を感じることができますね！
◆楽山大仏
住所：Leshan, Sichuan, China
海外の美しいおすすめの仏像⑩中国「萬佛寺」
中国の香港にある「萬佛寺」では、1万3000体もの黄金色の仏像を見ることができます！
名前の通り、万の仏が集うお寺です。
ズラリと本堂まで道の両脇を囲む金色の仏像は、どれも人間味溢れる表情♪
ちょっと不思議な空間の中を進むと、境内に入れます。
境内の中も金色の仏像は至る所にあり、お寺にいるにも拘わらず、ちょっとしたアトラクションにいるような気持ちにさせられます。
なんでも、このお寺を作った僧侶は、元はここに仏教の学校を開きたかったんだとか。
その夢は叶いませんでしたが、ある意味学校のように、たくさんの人々が集う場所になっています。
◆萬佛寺
住所：Tai Po Road - Sha Tin, Hong Kong
萬佛寺
おわりに
世界の様々な仏像を紹介しました！
日本人の私たちからすると、とってもカラフルだったり、ポップだったりと、お国柄が溢れる仏像ばかりですね。
ぜひ、日本との違いを味わいに、見に行ってみてください♪
