「帝国ホテル 京都」、2026年春に開業 弥栄会館の一部を保存活用

帝国ホテルは、京都・祇園に2026年春に開業するホテルの名称を、「帝国ホテル 京都」に決定した。

学校法人八坂女紅場学園から土地を賃借し、祇園甲部歌舞練場敷地内にある、1936年に竣工した、国の登録有形文化財で京都市の歴史的風致形成建造物である弥栄会館の一部を保存活用した。耐震性不足が確認されたことから、躯体一部保存と外壁2面保存・増改築を実施。外壁タイル・テラコッタの保存と再利用、銅板屋根や飾り金物の復元などにより、約90年前の風景を未来へ継承するとしている。

建物は地上7階、地下2階建て。客室数は55室で、レストラン、バー、ウェルネス施設（スパ、プール、フィットネスジム）などを擁する。総事業費は約124億円。10月にも竣工する。

帝国ホテルブランドのホテルは、東京、上高地、大阪に次いで4軒目、1996年の大阪以来、30年ぶりの新規開業となる。