ジェイテクト：鉄鋼圧延機用長寿命ドライブシャフト

ジェイテクトは、これまでの長寿命化技術に新開発の高密封オイルシールを加え、耐用年数が従来比最大4倍（同社比）となる鉄鋼圧延機用ドライブシャフトを提供する。

　また、商品・技術を販売するだけでなく、定期メンテナンスサービスを充実させることも合わせて、保守・補修にかかる費用の従来比最大50%削減（同社比）を実現した。これにより、ジェイテクトは、顧客が使い慣れた設備をより長く、安全に使うための万全のサービスを提供していく。




　ドライブシャフトは、機械の動力をワークロールに伝える回転軸であり、圧延機においては、振動や衝撃に加え高温かつ水やスケールの飛散などを伴う過酷な環境下で24時間連続稼働される為、強靭さが求められている。圧延機においてドライブシャフトの故障は、機械の稼働率に直接影響を与えることから、日々の保全活動は生産性向上とコスト削減の鍵となる。




　そこでジェイテクトは、長寿命化技術と補修メンテナンスサービスとを組み合わせて提供することにより、顧客の生産性向上と安定操業に貢献していく。

ジェイテクト鉄鋼圧延機用ドライブシャフトの特長

プレミアム仕様（長寿命化技術）によりメンテナンスサイクルが従来の最大2倍となる約2年に延長

点検結果に基づく適切な補修によりライフサイクルが従来品の最大4倍となる約6年に延長

◆ 主な補修事例と技術提案




　◎ 構成部品単位に分解洗浄後、外観点検、寸法測定、非破壊検査し、豊富な知見や経験に基づき補修内容を提案。


　　特に軸受部品でもあるクロスベアリング（下図）には軸受メーカーとしてのノウハウから最適な補修諸元を設定。


　◎ 履歴管理データベースによる定期点検補修サイクルの提案→突発費用の抑制（補修費用の安定化）


　◎ ドライブシャフトの使用状態の共有化による技術提案

定期メンテナンス化により、突発損傷を抑制することでメンテナンス費用が従来比最大50%削減

◇ 定期補修は製品寿命に達する前に実施


　ジェイテクトの熱間圧延機用ドライブシャフトは日本・韓国の約80％のシェア（同社比）を獲得しており、そのノウハウから顧客の生産性向上と安定操業、CO2削減に貢献していく。




【販売目標】


　　販売先：国内外鉄鋼メーカー


　　販売目標：5億円／年


【製造工場】


　　光洋機械工業（同社グループ会社）