TOYOTAは、新型車「ヤリス クロス」を、8月31日より全国のトヨタ車両販売店を通じて発売した。価格は179万8000円で、月販目標台数は4100台だ。
ヤリス クロスは、ヤリスシリーズならではの「軽快な走り」「先進の安全・安心技術」「低燃費」を受け継ぎつつ、これからの新しい時代に求められる、利便性にとどまらないコンパクトSUVの新たな価値を追求することを目指し、開発されたコンパクトSUVだ。
具体的には、ヤリス同様、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用。その性能をいかしきるパッケージとし、ヤリスの持つ「凝縮感」に加え、SUVならではの力強さ、存在感を表現したムダなくバランスのよい洗練されたプロポーションを実現した。また、コンパクトSUVでありながら、ユーティリティ性にこだわった荷室空間は、乗る人のアクティブライフをサポートする。
エクステリアは都会的で洗練された中に、SUVらしい力強さが込められたデザイン
エクステリアは「Robust &Minimalist」の思想のもと、デザインキーワードを「ENERGETIC SMART」とし、アクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションを追求された。フロントは中央、ロア、フェンダーから成る立体構成が精悍な印象を与えており、フロントからリヤコンビネーションランプまで高い位置で一気に通り抜ける水平基調の軸によるSUVらしい力強いサイドビューを実現。特徴的なキャラクターラインが、力強さとユーティリティを強調している。またリヤビューは、スクエア形状の中央部と大きな開口のバックドアが機能性の高さを訴求。大きく張り出したフェンダーが、フロント同様、力強さを表現している。
外装色は新規開発色をはじめ、全8色 ツートーンカラーも選べる!
表情豊かで存在感が際立つブラスゴールドメタリック、従来色より立体感が強調されたシルバーメタリックの新規開発色をはじめ、全8色を設定。アクティブさを演出するツートーンカラーも、7タイプから選択可能だ。
「スラッシュ成形」によるソフトパッドが採用された、質感の高い内装デザイン
センターコンソールからディスプレイオーディオ(DA)にかけての縦方向の流れを強調することで、力強さを表現している。
またシート、ステアリング、シフトレバーなどを適切に配置。視認性に優れたTFTカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイおよびメーター、DAの上方配置とヘッドアップディスプレイ(HUD)の採用により、ドライバーの視線移動を最小限にすることで、運転に集中できるインテリアを実現(Eyes On The Roadコンセプト)した。
インストルメントパネル上部には、「スラッシュ成形」によるソフトパッドを採用。さらに、温かみのある新素材フェルトをドアトリムに広範囲に採用するなど、上質で心地よい室内空間を実現している。
SUVらしい高さをいかし、ユーティリティ性に優れたゆとりあふれる荷室空間
デッキボード下段時にはコンパクトSUVトップクラスの荷室容量390ℓを実現。スーツケース(110ℓ)2個または、ゴルフバッグ(9.5インチ)2個を収納可能とするなど、高さと広さをいかして、様々な荷物に対応している。
また4:2:4分割リヤシート、6:4分割アジャスタブルデッキボードを、トヨタのコンパクトSUVとして初採用。荷物の固定には、ユーティリティフックとフレックスベルトを組み合わせ、多彩なデッキアレンジを可能とした。
さらにコンパクトカーとしては珍しい荷物運搬時に便利なハンズフリーパワーバックドアを設定。スマートキー携帯で、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアの自動開閉が可能(トヨタコンパクトSUV初)で、トヨタ従来車と比べ、約2倍のスピードで素早い開閉が可能だ。
また手の届きやすいセンタートレイや大型のフロント・リヤドアポケットをはじめ、室内に使い勝手の良い豊富な収納スペースを配置した。
クラスを超えた高い走行性能を実現 燃費は30.8km/ℓ、4WD車も選択可能!
クルマの骨格として、ヤリス同様、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用された。軽量かつ高剛性、低重心なボディを追求。サスペンションの一新とあわせ、ヤリスシリーズとしてのこだわりである軽快なハンドリングと上質な乗り心地を両立した。運転中、車両が安定していて安心、かつドライバーの意図通りで心地よい「Confident &Natural」な、クラスを超えた走りを実現している。
また様々な路面状況に対応できる4WDシステムを採用。ガソリン車では、アクティブなSUVの走りを堪能できる機能を搭載した。一方でハイブリッド車では、雪道などでも安心な、E-Four(電気式4WDシステム)を、トヨタコンパクトSUVで初設定。
さらにオフロードや滑りやすい路面における走破性の向上に寄与する、路面状況に応じた走行支援を3つのモードから選択できるマルチテレインセレクトが装備された。(ガソリン4WD車/トヨタコンパクトSUV初)
また、降坂時の車速を一定の低車速に保ち、安定走行に寄与するダウンヒルアシストコントロールが装備されている。(ガソリン4WD車及びE-Four車/トヨタコンパクトSUV初)
TNGA思想に基づく「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」を採用した新世代ハイブリッドシステムは、力強くシームレスな走りとともに、SUVの常識を超えたクラス世界トップレベルのWLTCモード30.8km/ℓの低燃費を実現した。
ヤリスを継承、さらに進化させた「安全・安心」「快適・便利」な先進機能が充実
予防安全システムの「Toyota Safety Sense」は最新のものが採用されている。
歩行者検知(昼夜)および自転車運転者検知(昼)を行い、衝突回避または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」は、右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象とし、万が一の交差点事故への対応範囲を拡大する。
また前方に対象物がある状態で、停車または徐行状態からアクセルペダルが必要以上に強く踏み込まれた場合は、エンジン出力を抑制または弱いブレーキをかけることで加速を抑制し、衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制機能が装備されている。
自車線内の歩行者と衝突する可能性が高く、自車線内に回避するための十分なスペースがあるとシステムが判断した場合は、ドライバーの回避操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストし、車両安定性確保と車線逸脱抑制に寄与する。
またロングドライブを快適にする、先行車の追従走行を車速に応じて支援するレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)が装備されており、そのレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト[LTA]も採用された。
さらにLEDの点灯・消灯を細やかに制御することで、先行車や対向車がいるシーンにおいて、車に光が当たる部分だけを自動的に遮光しながら周辺をハイビームで照らし、夜間の優れた視認性を確保するアダプティブハイビームシステム[AHS]がオプションで、トヨタコンパクトSUVとしては初採用となっている。
高速走行中の強い横風を検知して作動。車横風対応制御付きのS-VSCが線からの逸脱を抑制し、安全な走行をサポートする。