今や大人気カテゴリーとなっているコンパクトSUV。値段もサイズもちょうどよく、ドライバーの視点が高いことから運転しやすいという理由で若者からお年寄りまで幅広い年齢層から支持を得ている。今回はそんなコンパクトSUVの200万円以内で買える中古車を5選紹介する。
今や大人気カテゴリーとなっているコンパクトSUV。国産車のコンパクトSUVといえば日産・ジュークから始まり、ホンダ・ヴェゼル、トヨタ・CH-Rなど、どのモデルも発売されると同時に人気モデルの仲間入りとなった。最近でも日産キックスや、トヨタ・ヤリスクロスなど新しいモデルも続々と登場している。人気なのは海外でも同じ。どの海外メーカーも積極的にコンパクトSUVをラインアップに加えようとしている。このようにコンパクトSUV市場には多くのモデルが存在するが、それぞれのモデルにも性格、個性がある。今回は性格・個性の違うモデルを5台紹介する。ぜひ自分に合う一台を見つけていただきたい。
車両本体価格だけでは車を購入できない⁈ 中古車購入の注意点!
中古車購入で、注意が必要なのは車両本体価格だけではクルマは手に入らないこと。中古車を購入したことがない方は車両本体価格だけ見て、お店に行ったら車両本体価格に加え、さらに数十万かかると知って驚く人も多い。諸費用には納車整備費用などの販売店手数料、自動車税、リサイクル料金などが含まれており、だいたい車両本体価格の10%から20%くらいだと言われている。また、そのほかにも希望ナンバープレート代や、車検切れの場合は車検費用などそのクルマや希望によってはさらに費用がかかってしまう。購入を希望するクルマがどれほど諸費用がかかるか、事前に中古車販売店などに連絡して聞いておくと良いだろう。
今回は諸費用も合わせて200万円以内で購入できるおすすめコンパクトSUVを紹介する。選定する上では燃費や安全性のことを考えると、現行モデル、先代モデルまでで、あまり古いモデルは避けた。また前述したように性格や個性の違う5台を選定した。
現行ホンダ・ヴェゼル(2013〜)スタイル良し、使い勝手良し、室内広々な全方位SUV!ファミリー向けにも!
ヴェゼルは、SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさ、さらには燃費性能まで、ジャンルの枠を超えた多面的な価値を高次元で融合させたモデルだ。美しく流麗なフォルムのエクステリアは、SUVの安定感とクーペライクなスタイリングを融合しており発売から7年が経つ今見ても、古臭く感じない。室内はホンダ独創の「センタータンクレイアウト」によって広々しており、流麗なフォルムからは想像できないほど大きな荷室やミニバン並みのゆとりある後席を実現している。
エンジンは発売当初は1.5ℓエンジンと1モーターを組み合わせるハイブリッド(i-DCD)車と1.5ℓNAのガソリン車2種類が設定され、それぞれに4WDを選択できた。その後、2019年の一部改良で1.5ℓターボエンジンが追加された。こちらはFFのみの設定だ。スポーティな走りを求める人にはハイブリッドや1.5ℓターボをおすすめするが、街乗りメインなら1.5ℓNAでも充分な走りを楽しめる。
コンパクトながら、後席、荷室の使い勝手がよくバランスのとれており、家族や友人など多人数乗車の機会が多くある人におすすめだ。200万円以内となると、1.5ℓNAとハイブリッドが狙える。中古車平均価格は1.5ℓNAで約165万円、ハイブリッドが190万円だ。
全長×全幅×全高(㎜)=4295×1770×1605
ホイールベース(㎜)=2610
最小回転半径:5.3m
エンジン:1.5ℓ水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
駆動:2WD(FF)
最高出力:132ps(97kW)/6600rpm
最大トルク:15.9kg・m(156N・m)/4600rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:26.0km/ℓ
新車価格:235万円
※2013年発売当時のスペック
先代スバル・インプレッサ XV(2012〜2017)最低地上高はなんと200mm!悪路も安心なフルタイム4WD!
スバル・インプレッサ XVは流麗かつ軽やかなプロポーションと、SUVらしい力強さを兼ね備えたエクステリアデザインを特長とし、スバルが得意とする信頼感のある走り、安全性と、高い環境性能を併せ持つ。ベースはインプレッサ スポーツだが、最低地上高はなんと200㎜もあり(インプレッサ スポーツは145㎜)、優れた走破性をアピールしている。インプレッサ スポーツから受け継がれた流麗かつ軽やかなプロポーションと、頑丈でしっかりとしたSUV力強さを兼ね備えたデザインは新型が登場した今でも全く古臭さを感じない。
メカニズム面の大きな特徴はやはりスバル独自の水平対向エンジンと AWD を組み合わせたシンメトリカルAWDだ。また要所の剛性を上げたボディとシャシーによって安定感のある走りを実現した。また2014年にはハイブリッドモデルもラインアップに追加された。こちらは2ℓ水平対向4気筒DOHCエンジンにハイブリッド用の駆動モーターを一体化した専用トランスミッションを組み合わせる。
200mmの最低地上高を持ちながらも全高は1550mmとし、立体駐車場への入庫に対応しているのも特徴だ。あまり車高は高くないように見えるが、実際に運転席に乗り込むと高い位置にアイポイントがあり見晴らしが良い。この「ギャップ」もXVの魅力だろう。
中古車平均価格は、ガソリンモデルが約140万円、ハイブリッドが約145万円を推移している。
全長×全幅×全高(㎜)=4450×1780×1550
ホイールベース(㎜)=2640
最小回転半径:5.3m
エンジン:2.0ℓ水平対向4気筒DOHC16バルブ
駆動:フルタイム4WD
最高出力:150ps(110kW)/6200rpm
最大トルク:20.0kg・m(196N・m)/4200rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:15.8km/ℓ
新車価格:246万7500円
※2012年発売当時のスペック
マツダCX-3(2015〜)気品のあるデザインとディーゼルエンジンが魅力!
CX-3はマツダのコンパクトクロスオーバーSUVだ。上質で洗練されたデザインとマツダが追求する意のままの走りを両立させている。エクステリアは他のマツダ車と共通してデザインテーマ「魂動」が採用され、コンパクトながらに堂々とした存在感のあるプロポーションを実現している。インテリアは運転席のコックピットを中心に包まれ感のあるデザインとなっており、先鋭的かつ上質に仕上がっている。
CX-3の大きな特徴は何と言ってもディーゼルエンジンの設定をしていることだ。国産車のコンパクトSUVでディーゼルエンジンの設定があるのは同じくマツダのCX-30のみだ。発売当時に搭載されていた「SKYACTIV-D 1.5」には、ディーゼルエンジンのノック音を抑制する 「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が採用され、これにより走行時の静粛性を高めるとともにディーゼル独特のガラガラ音も抑えられている。またトルクフルな加速が楽しめる。
室内空間はデミオ(Mazda2)をベースとしているため、あまり大きくない。基本あまり後席を使わず、スタイリッシュなデザインやトルク感のある走りを求める人におすすめだ。
発売当初は「SKYACTIV-D 1.5」のディーゼルエンジンのみだったが、2017年に「SKYACTIV‐G 2.0」ガソリンエンジン、今年に入ってからも「SKYACTIV‐G 1.5」ガソリンエンジンが採用され、選択の幅が広がった。また、ディーゼルエンジンも2018年の改良で「SKYACTIV-D 1.5」から「SKYACTIV‐D 1.8」へと排気量が拡大されている。中古車で200万円以下で狙えるのは「SKYACTIV-D 1.5」(約170万円)と「SKYACTIV‐G 2.0」(約190万円)のふたつだ。
全長×全幅×全高(㎜)=4275×1765×1550
ホイールベース(㎜)=2570
最小回転半径:5.3m
エンジン:1.5ℓ水冷直列4気筒DOHC16バルブターボ (ディーゼル)
駆動:FF
最高出力:105ps(77kW)/4000rpm
最大トルク:27.5kg・m(270N・m)/1600~2500rpm
使用燃料:軽油
JC08モード燃費:23.0km/ℓ
新車価格:237万6000円
※2015年発売当時のスペック
プジョー2008(2014〜)208がベースのおしゃれなクロスオーバー みんなから好かれる嫌味のないデザインが魅力!
プジョー2008はコンパクトハッチバックである208をベースに、スタイリッシュなデザインとSUVの機能性を兼ね備えた「コンパクト・アーバンクロスオーバー」。エクステリアは他のモデルとは一味違う、落ち着いた大人の雰囲気のあるデザインだ。先に紹介したCX-3にも言えることだが、あまりSUVを前面的に押し出さないところがかえって新鮮に感じる。インテリアは208と共通のデザインが採用されている。特徴的なのはメーターパネルの位置が高いことだ。ほとんどのクルマがステアリングの間からメーターを覗き込むが、2008のメーターはステアリングよりも上にあるため運転中の視線の移動を少なくする効果がある。
エンジンは1.2ℓ直列3気筒DOHCエンジンを搭載する。最高出力80ps、最高トルク118Nmと数値だけだと一見非力に感じるが、実際運転してみると加速が軽く気持ちが良い。思いっきりアクセルを踏み込むとさすがに3気筒のNAのため大きなエンジン音が聞こえてくるが不快ではなく、軽快で気持ちの良いサウンドだった。208と比べ全長が200㎜大きく、頭上空間に余裕があるせいか後席も一回り大きく感じた。落ち着いたフランスならではのデザインと気持ちの良い走りを求める人におすすめの1台だ。
平均中古車価格は190万円ほどだ。前期モデルなら平均中古車価格は140万ほどで、ほとんどが200万円に収まる。
全長×全幅×全高(㎜)=4160×1740×1550
ホイールベース(㎜)=2540
最小回転半径:5.5m
エンジン:1.2ℓ直列3気筒DOHC
駆動:FF
最高出力:82ps(60kW)/5750rpm
最大トルク:12.0kg・m(118N・m)/2750rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:18.5km/ℓ
新車価格:270万6000円
※2014年発売当時のスペック
ルノー・キャプチャー(2014〜)尖らず柔らかいデザインは特に女性おすすめ!おしゃれなクルマで出かけよう!
キャプチャーはBセグメントのコンパクトハッチバックであるルーテシアをベースに開発されたコンパクトSUVだ。大径ホイール、高い地上高、傾斜の強いフロントガラスが作り出すSUVらしい特徴的なプロポーションと他のルノーのモデルと共通する曲線で形作られた流れるようなボディラインが力強くエレガントなシルエットを作り出している。グレードによっては、2トーンのボディカラーや2トーンのシートデザインも設定されており、中古車市場でも自分好みの一台を探すことが可能だ。
コンパクトなボディサイズながら、ロングホイールベース、ワイドトレッドが生み出す広々とした室内空間は、前後に160㎜スライドする後席、ラゲッジの高さを2段階に調整できるラゲッジボード、多彩なシートアレンジによって、広々とした使い勝手の良いものに仕上がっている。エンジンはルーテシアと同じ1.2ℓ直噴ターボエンジンに6速DCTを組み合わせているので、スムーズでスポーティな走りを楽しめる。
中古車平均価格は約150万円ほどだ。流れるようなスタイリッシュかつ柔らかいデザインは、特に女性におすすめの一台だ。
全長×全幅×全高(㎜)=4125×1780×1565
ホイールベース(㎜)=2605
最小回転半径:ー
エンジン:1.2ℓ直列4気筒DOHC16バルブターボ
駆動:FF
最高出力:120ps(88kW)/4900rpm
最大トルク:19.4kg・m(190N・m)/2000rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:ー
新車価格:249万8000円
※2014年発売当時のスペック
今回は中古で200万円以内で買えるコンパクトSUVを紹介した。どのメーカーもコンパクトSUV市場への参入に積極的で、市場は拡大し続けている。今回はそのなかから性格の違う5台(中古車ということになるが)をピックアップした。この5台をショッピングリストに載せて検討してみてはいかがだろうか。多くの車種があるがその中からぜひ自分にあった性格の一台を見つけていただきたい。