アウディA4は、BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスと並んでプレミアム・セダンの一角をなす人気モデルだ。ワゴンとセダンのふたつの車型をもち、駆動方式はFFとアウディ自慢のクワトロシステム=AWDがある。Motor-FanTECHの会員の方々にも多くのオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、良いところを見てみよう。
現行型(5代目 B9系)2015年〜
現行B9型はA4として5代目モデルにあたる。プラットフォームはVWグループのエンジン縦置きのモジュラープラットフォーム、MLBを使う。現行モデルは「MLB evo」と呼ばれるプラットフォームだ。エンジンは、1.4ℓと2.0ℓの直4直噴ターボ、トランスミッションは7速DCTを組み合わせる。
1.4TFSI スポーツ「1400ccとは思えないほどのエンジン性能」
排気量:1400cc トランスミッション:DCT
平均燃費:11.0km/ℓ(遠出をしないで一般道のみで11km/ℓくらい。遠出で高速利用や郊外の流れが良い時は15km/ℓ以上)
長所:1400ccとは思えないほどのエンジン性能。室内がとても静か。
短所:脚周りがちょっと硬い。電動シートにメモリー機能がないので嫁さんと共用していると毎回シートポジションを合わせなくてはならない。
評価
外観:★★★★★ カッコ良いとしかいえない
室内:★★★★☆ シンプルです
走行性能:★★★☆☆ 必要十分です
燃費性能:★★★★★ この車体サイズでは満足できます
装備:★★★★★ コネクテッドは便利だけどまだ使い難い
満足度:★★★★☆ ちょっと高いかなぁ
このクルマの購入を検討している人にひと言
「購入時に車両本体価格では足りないものばかりなので、いろいろと加えていくとオプション合計が100万円前後になり躊躇してしまうが、買って乗っていれば満足できます」
4代目(B8系) 2008-2015年
4代目は2007年のフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされた。プラットフォームはMLB。ホイールベースが3代目(B7系)より160mmも延長されている。1.8ℓTFSIモデルはチェーン式のCVTを採用していた。
2009年式1.8TFSIスポーツパッケージ「価格は長く乗ることを考えれば高くないと思う」
排気量:1800cc トランスミッション:CVT
平均燃費:12.0km/ℓ(高速だと17km/ℓ 、 街中だと9km/ℓ程度)
長所:ボディ剛性感の高さ。
短所:ステアリング、駆動系のマイナートラブル。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★☆
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「最近のA4は価格帯が上がっている印象があるが、長く乗ることを考えれば高くないと思う」
2014年式 FF 2.0T「FF車なのに縦置きエンジンで180psとは思えない加速感とラグジュアリー性」
排気量:2000cc トランスミッション:CVT
平均燃費:10-11km/ℓ(市街地通勤が8割 郊外ドライブ&ショッピング2割)
長所:FF車なのに縦置きエンジンで180psとは思えない加速感とラグジュアリー性。
短所:なし(満足)。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ちょうどいいサイズでセダン好きな方けどラグジュアリーに乗りたいけど、加速感は右足に応えてくれる車が好きなダンディーへ」
2013年式「高速走行時の直進安定性」
排気量:2000cc トランスミッション:DCT
平均燃費:12.0km/ℓ
長所:高速走行時の直進安定性。ステアリングホイールに伝わる路面情報。練られたユーザーインターフェイス。
短所:地図情報の更新費用の高さ。音楽取り込み可能容量(HDD)の少なさ。シフトダウン時のブリッピング後からエンジンブレーキが効くまでのタイムラグ。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆ 高速道路で15km/ℓ以上に伸びるとありがたい
装備:★★★★☆
満足度:★★★★☆ 価格以外は満足してます
このクルマの購入を検討している人にひと言
「CASEへの対応で価格が上昇していて手が出にくくなりつつありますが、デザインやテクノロジーの先進性はすこぶる優れています。メルセデスやBMWほど自己主張せず、さり気なく洗練された感じを演出します」
2.0 TFSI「高速で本領を発揮するが、街中でも意外と運転が楽しい」
排気量:2000cc トランスミッション:CVT
平均燃費:13.0km/ℓ(市街地が8割、遠出2割)
伸びやかなプロポーション。クセのないステアリング。抜群の高速安定性。
短所:オイル消費が多い。明らかに欠陥なのにメーカーは屁理屈をこねている。インテリアのキシミ音が低速で耳につく。CVTは発進が苦手。
評価
外観:★★★★☆ ドライブトレーンのレイアウト変更で、フロントタイヤが前に出てFR的なプロポーションになった
室内:★★★★☆ シンプルで飽きのこないデザイン
走行性能:★★★★☆ 高速で本領を発揮するが、街中でも意外と運転が楽しい
燃費性能:★★★★☆ 1.6トンの2リッターノンハイブリッドでこの数値は立派
装備:★☆☆☆☆ 2012年製なので仕方ありません
満足度:★★★☆☆ 中古で格安で買えたので、大抵のことには目をつぶれますが、これまで乗ったドイツ車はトラブルフリーだったので、オイル上がりなどというトラブルが目立ちます
このクルマの購入を検討している人にひと言
「オイルの消費がないか、中古車屋さんによく確認してください」
3代目(B7系)2005-2008年
3代目モデルはB6系(2001-2005年)のマイナーチェンジ版。フロントにシングルフレームグリルが採用されたのが特徴だ。
2007年式 2.0Tクワトロ DTMリミテッド「運転していてワクワクする感じがあまり感じられないが、それでいて速いし、安定性などの面で優れている」
排気量:2000cc トランスミッション:AT
平均燃費:9.4km/ℓ(街乗り中心だが、バイパス等も有り。)
長所:DTMリミテッドの特別装備。クワトロシステムの安定感 。
短所:逆の意味での走行安定感。
評価
外観:★★★★★ DTMリミテッドの専用外装(前後バンパー等)
室内:★★★★★ DTMリミテッドの専用内装(ステアリング、サイドブレーキハンドル等)
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★☆☆☆☆ 少し古いので、現代的装備はないが、後付である程度対処できるので不便はない。
満足度:★★★★★ 快適に走行できるので大変気に入っている。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「アウディは、運転していてワクワクする感じがあまり感じられないが、それでいて速いし、安定性などの面で優れている、それがアウディの長所だと思う」