マツダCX-8は、マツダのSUV系であるCXシリーズの国内におけるトップモデルである。ミニバン以外の3列シートの選択肢として人気を集めるCX-8。Motor-FanTECHの会員の方々にも多くのオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、よいところをみてみよう。
現行型 2017年〜
現行CX-8は、CX-8として初代モデルである。北米向けに販売されているCX-9(CX-8よりさらに大きい)とCX-5のプラットフォームを組み合わせた全長×全幅×全高:4900mm×1840mm×1730mmという堂々たるボディサイズに、3列シート(乗車定員6名/7名)を設定。ミニバンに代わるピープルムーバーとしての役割も果たすSUVとして開発された。
デザインは、もちろん魂動デザイン。パワートレーンは、2.5ℓガソリンNA(SKYACTIV-G2.5)とその過給版(SKYACTIV-G2.5G)、そして2.2ℓ直4ディーゼル(SKYACTIV-D2.2)を設定している。
2017年式 XD「コスパ最高 多分比較できる車はない」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:15.0km/ℓ(2017年12月に 初期型を即買い 近距離 長距離半々 現在28000km)
長所:ディーゼルのトルク。リッター15km走る 燃費最強。大きいと言われるが運転するとそれほどでもなくよく考えられた設計だと思う。
短所:高速で100kkm/h超えると一気に燃費が落ちる。8速ATが欲しい。デジタル関係。ナビやUSBポートのスペックは物足りない。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★★
装備:★★☆☆☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「コスパ最高 多分比較できる車はない」
2019年式 XD Lパッケージ「燃費16.0km/ℓ。スタイルもGood」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:16.0km/ℓ(北海道なので移動距離が長い)
長所:自動追随がこんなにもラクだとは...。同乗者が前車(BMW X3)よりとても乗り心地よしと言ってます。スタイルもGood。
短所:雨の駐車場内でバックしたら他車にぶつけた。シートベルト警告音が大きすぎ。追い越されても警告音が小さすぎてわからない(最大音量にセットで)。雪道ではやはりオートモードに頼れない。
評価
外観:★★★★☆
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★☆
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「まあとにかくラクです。自動追随はアクセル踏まなくていいだけでこんなにラクかと。早く手放しOKになってほしい。あとステアリングヒータとシートヒーター、こんなの必要かと思ってましたが北海道では必須でした(笑)むかしには戻れませんね」
2.2 XD プロアクティブ ディーゼルターボ 4WD「ナビ以外は大変気に入ってます」
排気量:2188cc トランスミッション:AT
平均燃費:16.0km/ℓ(遠乗りが多い方だと思います。)
長所:トルクがあるので加速がいい。大きなボディにもかかわらず燃費がいい。乗り心地もいい。
短所:ナビの性能がイマイチ。特にないです。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★ 質感高いです。
走行性能:★★★★★ 充分な性能です。
燃費性能:★★★★★ 燃費いいですよ。
装備:★★★★☆ ナビ以外は満足してます。
満足度:★★★★★ この車を選んで良かった。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「良い車です。ディーゼルターボなので動力性能と燃費のバランスがいい。ナビはあんまり期待しない方がいいと思います。でも、最近はスマホのナビがあるから問題は無いです。それ以外は大変気に入ってます」
2017年式 XD Lパッケージ(AWD)「トランスミッションは高速巡航用に7~8速目が欲しくなる」
排気量:2.2ℓ トランスミッション:AT
平均燃費:11.0km/ℓ(都内一般道7割、郊外(高速含む)ドライブ3割で、1年間(9,582㎞)の平均)
長所:乗り心地が良いのに、機動性が高い。この車体でAWDで、燃費が良い。都心10㎞程度繰り返しで10㎞/ℓ、高速だけなら20㎞/ℓ。外観も内装も美しい…乗る度にうれしくなる。
短所:慣れたが、やはりマツコネモニターが小さめで画質も良くない。トルクに余力(高速走行中、滅多な事をしなければシフトダウンしない)があるので、高速巡航用に7~8速目が欲しくなる。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★★
装備:★★★★☆
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「3列目の追突安全を考えている唯一の国産車。3列シートを必要としているすべての方におすすめ出来ます。キャプテンシート仕様で東京~京都・大阪を大人5人ゆったり旅が出来ます(2~3列目は休憩を機会に交代)。乗り物酔いが起きにくいようです。ミニバンになってからのセレナも所有していましたが、それとは別次元の走行(運転)性能です。プリメーラ(P12)と比較してもはるかに疲れにくく、いつまでも運転していたくなるクルマです」
平成2018年式 XD Lパッケージ「今、これより欲しいと思える国産車はない」
排気量:2.2ℓ ディーゼル トランスミッション:AT
平均燃費:14.0km/ℓ(通勤(渋滞)4割、高速4割、山道2割。燃費重視の走行はせず)
長所:高速道路での追い越し時などのスムーズな加速。他の国産車にはない美しい内外装デザイン。車内に入ってくるノイズがほとんど気にならない。
短所:マツダコネクトの動作が遅い。小物置き場が少ない。後部ドアが長く、乗り降りに苦戦することもある。
評価
外観:★★★★★ 大きく見えるが、取り回しの難はそれほど感じない
室内:★★★★☆ 高級感あり。収納性を求める車ではない
走行性能:★★★★★ 日本の公道上で不満を感じる場面は皆無
燃費性能:★★★★★ 燃料消費を気にせずアクセルを踏み込める
装備:★★★★☆ スマホとの連携は前時代的
満足度:★★★★★ 今、これより欲しいと思える国産車はない
このクルマの購入を検討している人にひと言
「デザイン、走行性能、積載能力、ランニングコスト、快適性など、すべてをある程度以上の高次元でまとめたような車です。突出した能力といえば最大トルクくらいのものですが、逆に欠点らしい欠点はあまり見当たりません。ただし、車高が高く高齢者の乗り降りは厳しい面があるのと、6人乗ったらさすがに荷物は載りません」
XD L Package AWD「車内に物入れが足りないので、実車で確認しておく方が良いです」
排気量: 2200ccトランスミッション:AT
平均燃費:14.6km/ℓ(1週間で、市内往復10km通勤が5日間、市街地往復150km通勤が1日、日曜日はほぼ稼働しない)
長所:ハイブリッドから乗り換えてもあまり違和感ないアクセル微調整へのエンジン追従感と、低速域でアクセルを深く踏んだときの強い加速力。車両の剛性が高く、サスペンションもフワフワしない。背が高くアイポイントが高い割に,横揺れは普通のセダンと変わらず、コーナーで傾かない。騒音が少なく静か。ディーゼルのエンジン音も聞こえるがガソリンとはテイストが異なるも不快な音ではない。
短所:横幅が大きすぎて、しかも左に伸縮型コーナーコントロールポールの設定が無いために左側の車両感覚がつかみにくく、田舎道では道が狭く感じられ、トンネル内走行やトラックとの離合に神経を使う。ちょっと大きすぎると感じる。シートが良くない。CX-3と比べると雲泥の差で横ホールド性が足りない。左足でブレーキを踏むので足で踏ん張っていないので、コーナリングで体が動いてしまい運転しにくい。背中のフィット感が悪くて腰も痛くなりがち。ヘッドレストで頭を前に押し付けられて首が痛い。オートワイパーが窓の撥水加工に対応していなくて、撥水加工させるとでたらめな動作をして使い物にならないのでOFF。今どき撥水非対応なんてありえない。
評価
外観:★★★★★ 最初は尖った感じに見えたが、見慣れたら気にならないデザイン。存在感はある。最近発売されたLEXUSもよく似たデザインで見間違うから、悪くないのだと思う。
室内:★★★☆☆ トヨタから乗り換えたら小物入れが極端に少ない。コンソールボックス、シフトボックスがあるので右ドアが開けられないときに右や後ろから降りるのに苦労する。路面が荒れているとどこからかミシミシ音がして、外からの音が少ない分,気になって気が散る。
走行性能:★★★★☆ エンジンの力は私には充分。アクセルは踏み始めから踏んだ分エンジンが反応してコントロールしやすい。低速域であれば床まで踏み込めば力強いダッシュも見せる。欠点と感じるのはアイドリングストップ。復帰時のショックが煩わしい。この金額ならマイルドハイブリッドで振動無しにして欲しかった。
燃費性能:★★★★☆ 軽油なので費用は安いとわかっているが、目に見える数値が、18km/ℓくらい走って欲しかった。DPF清浄やインジェクター清浄などが入ると、装甲艦にはあまり変化無いが燃費の数値が結構落ちてしまうのが気になる。
装備:★★★☆☆ ハンドルへの介入が未熟で、他社のように車線内を真っ直ぐ走ることが出来ずジグザグ走行のためOFFにせざるを得ず勿体ない。自動ブレーキが働いているか不明で本当に緊急時に止まるのか不安。働いている警告インジケーターなどがこまめに状況を教えてくれれば安心できる.同じシステムのCX-3で、バックしていて自動で止まってくれず壁にぶつけたので信頼感が低い。
満足度:★★★★☆ 衝突安全性も高いとされ、安全安心感は高い。左前の感覚に苦労することと、支払った金額より50万円くらい安くて丁度良いと思う。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「とても良い車で長く乗りたいと感じています。車内に物入れが足りないので、実車で確認しておく方が良いです。車外の騒音が少ない分、室内の小さなきしみ音が気になります。本体性能なのか、レーダー探知機、前後ドライブレコーダーなど後付けの整かわかりませんが、マツダ純正で取り付けてもらいました。気になる人はディーラーに頼めば対策して貰えると思います。車体は剛性が高いので、スライドドアが必須でなければ安全を買う意味もありこの車に乗っています。マツダは毎年、最新式の装備が導入されるので、10年前のトヨタと同程度のカーナビ機能や携帯と連携のCarPlayなども進化し続けると思いますので、重要視する点についてはオーナー談話よりもディーラーの最新情報で判断してください」
2017年式 XDプロアクティブ「満タンで1000 kmは軽く走る。長距離運転でも疲れない乗り心地」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:16.0-17.0km/ℓ(高速道路を利用した遠出が主、ただしほとんどの場合、1000 m級の山岳道路を含む(登山・スキー))
長所:高速道路でも山岳道路でもディーゼルによる圧倒的なパワーと操作性の良さで気持ちよく運転できる。大型の車体にもかかわらず燃費が良く、満タンで1000 kmは軽く走る。長距離運転でも疲れない乗り心地の良さと静粛性。
短所:特に無いが、あえて言えば、走り出しのディーゼル感。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★ 落ち着いた室内の雰囲気と乗り心地の良さ
走行性能:★★★★★ 圧倒的なパワーと安定したハンドリング性能
燃費性能:★★★★★ 多人数乗車でこの燃費、ハイブリッドなんか要らない!
装備:★★★★★
満足度:★★★★★ とにかく気に入っています
このクルマの購入を検討している人にひと言
「先進安全性と乗り心地の良さ・ディーゼルの圧倒的パワー・多人数乗車にもかかわらず燃費が良い点、優れたデザインなど、どれをとっても最高の車です」
2018年式 XD Proactive「滑らかな加速。自転車の載る荷室。静粛性」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:16.5km/ℓ(アクティブ・ドライビング・ディスプレイに何速か表示して欲しい。要望したが実現せず。)
長所:滑らかな加速。自転車の載る荷室。静粛性。
短所:荷台が高い。ドアからの音漏れ。雪解け時にカメラの視界不良。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「ほぼ期待通りでした」
2019年式 XD Lパッケージ AWD「輸入車の乗り味に慣れてきてしまっている人は要注意です」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:12.5km/ℓ(まだ長距離移動はしていないので、長距離時にどうなるか楽しみです)
長所:これまでに所有してきたディーゼル車の中で一番静かで、穏やかなエンジンだと感じます。室内の広々感は外観から感じさせるもの以上であり、ボルボXC90に匹敵します。長いホイールベースなのに、車庫入れも一発で決まるほど操作性に優れています。
短所:思ったほどの燃費ではありませんでした。直前に乗っていたボルボV60との比較ですが。シート座面の前後長が不足していて、落ち着きません。後席をフルフラットにした時に、二列目と三列目シートの間の隙間が大き過ぎです。
評価
外観:★★★★☆ ほとんどCX-5と同じですが、インパネくらいはもっと変えて欲しいですね。
室内:★★★★☆ とても使いやすいと感じるし、この価格でこのアピアランスは凄いと感じます。
走行性能:★★☆☆☆ 期待したほどの乗り味ではないですね。ボディの重さがもろに効いています。
燃費性能:★★☆☆☆ ディーゼルだから、もう少し良いと思いましたが、これまでに乗ってきたディーゼル車では最低です。
装備:★★★☆☆ まあまあ、これくらいでしょう。今ではごく普通といえますね。
満足度:★★★★★ この仕様での価格の安さという点では群を抜いています。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「購入してみて、ある程度の満足感は得られていますが、乗り味というか走行性能に関しては少し不満があります。いろいろなメディアやSNSの書き込み、ユーチューブなどで、走行性の良さがアピールされていたので、たいした試乗もせずに購入しました。さらには四輪駆動の出来の良さというのも後押しした感じです。自分が求める乗り味と他人の感覚というのは違うのだということを念頭に、自分の物差しでしっかりと見極めることが必要だと改めて感じます。特に、輸入車の乗り味に慣れてきてしまっている人は要注意です。国産車と輸入車の乗り味は、いまだに隔世の感があるという現実を見ることになります。もっともそれ以外においては、音振、信頼性、使いやすさ等々、充分に満足できるかと思います」
2018年式 XD LパッケージAWD「5人乗りで充分な人でも選ぶ価値のあるクルマです」
排気量:2200cc トランスミッション:AT
平均燃費:14.0km/ℓ(通勤3割、休日の長距離7割)
長所:ディーゼルのため、高負荷燃費が良い(高速・登坂・牽引)。CX-5に比べプラットフォーム剛性向上による静粛性向上。
短所:3列目使用時のの積載量が。ミニバンに比べ劣る。
評価
外観:★★★★☆ スマートなかっこよさがあるが、厳つさがあと一歩ほしい。
室内:★★★★☆ 基本的には使いやすいが、前席ドリンクホルダーは少し使いにくい
走行性能:★★★★☆ 必要十分ではあるが、あまりある余裕はない。
燃費性能:★★★★★ 1900kgの割にはかなり優秀
装備:★★★★☆ 常時最新へアップデートされたものが購入できるのはうれしい
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「3列シートが必要な人はもちろんのこと、5人乗りで充分な人でも選ぶ価値のあるクルマです」
総合評価:デザイン、燃費、コストパフォーマンスは抜群。弱点はやはり、ナビか
今回のユーザー10名のCX-8は、結果的にすべてSKYACTIV-D2.2だった。したがって、燃費についての評価、トルキーな走りの評価は非常に高かった。平均燃費は14.6km/ℓで、大型SUVとしては優秀な結果となった。マツダの魂動デザインについての満足度は高く平均満足度4.7という結果となった。
一方でCX-8に限らずマツダ車の弱点となっているナビ、コネクティビティについては、弱点にあげているユーザーが複数いた。
ユーザーの平均評価
外観:4.7
室内:4.2
走行性能:4.3
燃費性能:4.4
装備:3.8
満足度:4.6