スポーツカーの本場、ヨーロッパで2019年に売れたスポーツカーは？ やはりポルシェ911。フェラーリは？メルセデスAGM GTは、ジャガーFタイプは？（Lサイズ・エキゾチック編）

最大のスポーツカーマーケットは、アメリカ。しかし、数々の名門スポーツカーを有し、目の肥えたユーザーがいるのはやはりヨーロッパだ。そのヨーロッパで2019年に売れたスポーツカーはなんだろうか？

マーケット規模は4万台弱。TOP10は？

　大メーカー、名門スポーツカー専業メーカー、小規模（いわゆるバックヤードビルダー的な）まで、ヨーロッパには数多くのスポーツカーメーカーがある。


　今回は、ラージクラス、そしてエキゾチック（スーパーカー）のスポーツカーの2019年の販売状況をみてみよう。


　クラス分け、なにが「エキゾチック」なのかについては、明確な条件があるわけではないので、そのあたりはご理解いただきたい。また、販売データが出ていないクルマについては、集計に入れていない（日産GT-Rの欧州での2019年販売台数は非公表）。




　まず、このカテゴリーの欧州での市場規模は、ざっと年間4万台弱。


トップ10を見ていこう。

第10位：メルセデス・ベンツSL 885台

第９位：アウディ R8 949台

第８位：アストン・マーティン V8/V12 Vantage 1029台

第７位：BMW i8 1077台

第６位：フェラーリ・ポルトフィーノ 1135台

第５位：フェラーリ488GTB 1340台

第４位：ベントレー・コンチネンタルGT/GTC 2142台

第３位：ジャガーF-type 3252台

　ジャガーFタイプは2018年の4122台から3252台と販売台数を落としたが、それでも堂々の第３位だ。日本国内価格はエントリーグレードのクーペが827万円である。

第２位：メルセデスAMG GT 5644台

　メルセデスAMG GTは、5644台。2018年は3569台でジャガーFタイプに次ぐ第３だったのが、2019年は2位にポジションアップした。2ドアクーペ／ロードスター、そして4ドアクーペもラインアップしたことが販売台数の増加につながった。


　ちなみに日本国内価格は2ドアクーペのAMG GTが1698万円だ。

第１位：ポルシェ911 16384台

　そこで、不動のトップを維持するのは、やはりポルシェ911である。2018年の17057台から若干販売台数を落としたものの、やはりスポーツカーのトップの座は譲らない。日本国内価格、エントリーグレードの911カレラが1359万7222円である。

　このポルシェ911の強さをわかりやすくするために、このマーケットのシェアを円グラフにしてみた。すると、ポルシェ911のシェアが43.3%にもなるのだ。

第11位：アストンマーティンDB11 855台

第12位：フェラーリ812 Superfast 814台

第13位：ランボルギーニ ・ウラカン 607台

第14位：ランボルギーニ ・アヴェンタドール 539台

第15位：レクサスLC361台

第16位：フェラーリGTC4Lusso 310台

第17位：マセラティ・グランツーリスモ 230台

第18位：マセラティ・グランドカブリオ 164台

第19位：アストンマーティン・ヴァンキッシュ 164台

第20位：ホンダ NSX 36台