V型4気筒1103ccのデスモセディチ・ストラダーレ・エンジン搭載！「パニガーレV4」ベースの新型ネイキッドモデル

2019年10月に発表されたドゥカティのニューモデル『ストリートファイターV4』『ストリートファイターV4 S』が、「ミラノ国際モーターサイクルショー（EICMA）2019」において、「最も美しいバイク」に選出。V型4気筒1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ・エンジン」を搭載する注目のネイキッドモデルだ。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

超過激な走り！動画で「ドゥカティ ストリートファイターV4/V4 S」をチェック！

New Streetfighter V4: The Fight Formula（Ducati）

New Streetfighter V4（Ducati）

Ducati Streetfighter V4 Prototype at Pikes Peak（Ducati）

「ドゥカティ ストリートファイターV4/V4 S」が2位を大きく引き離し、36.7％の得票率で1位を獲得！

EICMA2019の会場にて。写真は「ストリートファイターV4」の足周りを強化した「ストリートファイターV4 S」。

　「第77回ミラノ国際モーターサイクルショー（EICMA）」において、ドゥカティのニューモデル『ストリートファイターV4/V4 S』が、「EICMA 2019で最も美しいバイク）の栄冠に輝いた。




　この人気投票は、ミラノ国際見本市センターで5日間にわたって開催されたEICMAを訪れた数多くの来場者に加え、オンラインによる投票によって決定されたもの。




　イタリアのバイク雑誌『Motociclismo 』がEICMAと共同で開催し、「モーターサイクルショーで最も美しいバイク」を決定するこのコンテストは、今年で15回目。




　ドゥカティのモデルが1位になったのは、今回で10回目。今年のコンテストでは、EICMAの来場者および 、『Motociclismo』ウェブサイトから、合計で14,500人以上のファンが、お気に入りのバイクを投票。その結果、ストリートファイターV4が2位のモデルを大きく引き離し、36.7％の得票率で1位を獲得した。




　開票作業は、モーターサイクルショー最終日の11月10日に行われ、その後「MotoLive」の野外ステージで授賞式を開催。授賞式には、EICMAエグゼクティブ・ディレクターのジャコモ・カサルテッリ、 『Motociclismo』誌編集長のフェデリコ・アリヴァーティが参列して、この名誉あるアワードを授与した。




「EICMA 2019で最も美しいバイク」の授賞式は、熱気に溢れたEICMAのフィナーレを飾るイベントとして開催。EICMA 2019には、昨年を上回る50万人以上の来場者数を記録した。

Ducati World Première 2020（ Ducati）

V型4気筒1103ccの“デスモセディチ・ストラダーレ・エンジン”を搭載！208馬力を発揮する「ドゥカティ ストリートファイターV4/V4 S」

ハイスペック版のドゥカティ ストリートファイターV4 S

ハイスペック版のドゥカティ ストリートファイターV4 S

スタンダード版のドゥカティ ストリートファイターV4

ハイスペック版のドゥカティ ストリートファイターV4 S

　2019年10月に発表されたばかりのドゥカティのニューモデル『ストリートファイターV4』『ストリートファイターV4 S』は、フルカウル付きのスポーツモデル『パニガーレV4』のフェアリングをレス化し、ワイド＆ハイトなハンドルバーを装着したネイキッドモデル。




　エンジンは水冷4ストロークV型4気筒1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ」を搭載。「デスモセディチ・ストラダーレ」とは、90度V型4気筒のレイアウトを採用したMotoGP用マシンと同設計のエンジン。シリンダーヘッド部の吸排気バルブ駆動には、ドゥカティならではの「デスモドロミック」を採用。最高出力は208馬力/12,750rpm、最大トルクは123Nm/11,500rpm。




　乾燥重量は上級バージョンの『ストリートファイターV4 S』が178kg（スタンダードなV4は180kg）で、リッターバイクながら超軽量化を実現。




　外観は、「バイプレイン」と名付けられた左右2対のウイングを装備。『パニガーレV4』にも導入済みの、最新のエレクトロニクスパッケージが盛り込まれているのもポイントだ。

パワーカーブとトルクカーブ

デザインスケッチ

ドゥカティ ストリートファイターV4 S

「ストリートファイターV4（標準モデル）」と「ストリートファイターV4 S（上級モデル）」の違いはココ

●ストリートファイターV4


・DES EVO：なし


・フロントサスペンション：ショーワ製43mm径 BPFフォーク


・リアサスペンション：ザックス製


・ステアリングダンパー：ザックス製


・ホイール：アルミニウム合金鋳造


・乾燥重量：180 kg




●ストリートファイターV4 S


・DES EVO：あり


・フロントサスペンション：オーリンズ製43mm径 NIX30、オーリンズ製スマートEC 2.0イベントベース・モード付


・リアサスペンション：ザックス製オーリンズ製 TTX36、オーリンズ製スマートEC 2.0イベントベース・モード付


・ステアリングダンパー：オーリンズ製、イベント・ベース機能付


・ホイール：マルケジーニ製アルミニウム鍛造


・乾燥重量：178 kg

写真はオーリンズ製サスペンション等を装備した、上級モデルのストリートファイターV4 S

●ドゥカティ ストリートファイターV4　主要諸元




・エンジン：


デスモセディチ・ストラダーレ 90°V型4気筒、カウンター・ローテーティング・クランクシャフト、デスモドロミック・タイミング、4バルブ水冷


・排気量：1,103 cc


・ボア X ストローク：81 x 53.5 mm


・圧縮比14.0:1


・最高出力153 kW (208 ps) / 12,750 rpm


・最大トルク：123 Nm (12.6 kgm) / 11,500 rpm


・燃料供給装置：電子制御燃料噴射システム、ツイン・インジェクター、フルライド・バイ・ワイヤ、楕円スロットルボディ


・エグゾースト：4-2-1-2システム、触媒コンバーターX2、O2センサーX2


・ギアボックス：6速、ドゥカティ・クイックシフト（DQS）アップ／ダウンEVO 2


・1次減速比：ストレートカットギア、減速比 1.80:1


・減速比：1速2.714　2速2.118　3速1.737 4速1.524　5速1.364　6速1.250


・最終減速：チェーン: フロント・スプロケット 15T、リア・スプロケット42T


・クラッチ：湿式多板 油圧式　セルフサーボ/スリッパ―クラッチ機構


・フレーム：アルミニウム合金製フロント・フレーム


・フロントホイール：5本スポーク 3.50x17


・フロントタイヤ：120/70 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ・コルサ2


・リアホイール：5本スポーク 6.00x17


・リアタイヤ：200/60 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ・コルサ2


・ホイールトラベル（フロント/リア）：120 mm / 130 mm


・スイングアーム：アルミニウム製片持ち式


・フロントブレーキ：ブレンボ製4ピストン・ラジアルマウントStylema®（M4.30）モノブロック・キャリパー、330mm径セミフローティング・ダブルディスク、コーナリングABS EVO


・リアブレーキ：245mm径ディスク、2ピストン・キャリパー、ボッシュ製コーナリングABS EVO


・メーターパネル：5インチ・TFT高解像度＆高輝度フルカラーディスプレイ


・乾燥重量：180kg


・車両重量：201 kg


・シート高：845 mm


・ホイールベース：1,488 mm


・キャスター角：24,5°


・トレール：100 mm


・燃料タンク容量：16リットル


・乗車定員数：2名


・安全装備：


ライディング・モード、パワー・モード、コーナリングABS EVO、ドゥカティ・トラクション・コントロール（DTC）EVO 2、ドゥカティ・ウィリー・コントロール（DWC）EVO、ドゥカティ・スライド・コントロール（DSC）、エンジンブレーキ・コントロール（EBC）EVO、オート・タイヤ・キャリブレーション


・標準装備：


ドゥカティ・パワー・ローンチ（DPL）、ドゥカティ・クイックシフト（DQS）アップ／ダウンEVO 2、フルLEDヘッドライト、ザックス製ステアリング・ダンパー、コントロールユニット・レベル変更用ボタンスイッチ、ウインカー・オートキャンセル、ドゥカティ・マルチメディア・システム（DMS）


・オプション設定：


GPSモジュール付ドゥカティ・データ・アナライザー+（DDA+）、ドゥカティ・リンク・アプリ、グリップ・ヒーター


・メーカー保証：2年間距離無制限


・メンテナンス：12,000 km /12ヶ月


・バルブクリアランス点検・調整：24,000 km


・規制：ユーロ4