
スーパーハイトクラスは、常に軽自動車の販売台数上位に位置する人気カテゴリーだ。ここではデビューしたばかりの新型ダイハツ・タントカスタムを主役に据え、ホンダN-BOXカスタム、スズキ・スペーシアカスタム、日産デイズ ルークスといった強力なライバル勢と写真や数値で横比較してみたい。
※本稿は2019年7月発売の「ダイハツ・タントのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
TANTO Custom カスタム RS




従来はセンターに配置されていたメーターをデジタル化してドライバー側へオフセット。視線移動が少なく、運転中の安心感が高まった。収納類も相変わらず充実している。写真の9インチメモリーナビは販売店オプションだ。
![]() | ![]() |
長時間でも疲れない座り心地を追求したシート。グレード別に運転席ロングスライドや後席の左右分割スライドも備える。後席スペースはスライド位置によって膝前が約170〜400㎜の範囲で変動。頭上は約190㎜と、かなり広い。




後席に240㎜の左右分割スライドを備えるグレードは、通常時の奥行きを500㎜まで拡大可能。新たにワンモーション格納も採用され、簡単な操作でフロアを拡大できるようになった。
N-BOX Custom G・EXターボ Honda SENSING




多層構造のインパネにソフトパッドや質感の高い加飾をあしらい、上質な仕立てを実現。アナログ2眼メーターはドライバー前方の上側に配置される。N-BOX専用設計の8インチインターナビは販売店オプションとして設定。
![]() | ![]() |
カスタムのターボ車は上質なブラック×バーガンディー仕様のプライムスムース&トリコットコンビシートを装備。後席はスライドと座面のチップアップを両立し、一番前にスライドさせても膝前に約250㎜のクリアランスを残す。




開口高が低いため、自転車の積み下ろしも楽な荷室。後席スライドでフロア奥行きは600㎜まで拡大できる。当初から採用するワンタッチのダイブダウン機構でフラットフロアも実現。
SPACIA Custom HYBRID XSターボ




水平基調のインパネに便利な収納類をすっきりとインストール。助手席前には大型のポケット収納2個とドリンクホルダーが備わる。写真の8インチタイプを含め、ナビゲーションは販売店オプションとして多数ラインナップ。
![]() | ![]() |
カスタムの「HYBRID XS」系は一部レザーのファブリックシートを装備。前倒し可能な助手席下にも収納を備えるなど、スペースは無駄にしない。後席スライドも標準装備で、膝前に約130〜330㎜、頭上に約230㎜のゆとりを確保する。




開口部には自転車のタイヤを通すための切り欠きが設けられている。後席スライドでフロア奥行きは520㎜まで拡大する。ワンタッチダブルフォールディングで格納操作も手間なし。
DAYZ ROOX ハイウェイスターGターボ




メーターとセンターモニターを横一列に並べたオーソドックスなレイアウト。前方視界も広く、運転しやすい。空調に先進的なタッチパネルを使用するのも大きな特徴だ。写真の7インチメモリーナビは販売店オプション設定。
![]() | ![]() |
撮影車はメーカーオプションのプレミアムグラデーションインテリアを装備。大人びたブラウン内装の高級感が魅力だ。後席のスライド機構は全車に標準装備。膝前のクリアランスは約80〜340㎜、頭上スペースは約160㎜と広い。




後席スライドでフロア奥行きは510㎜まで拡大。操作レバーが荷室側にないのは残念だ。格納操作も他車よりワンアクション多くなるが、広くてフラットな荷室を生み出せるのは便利。