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1998年、特徴的なフォルムを与えられた唯一無二の存在として、我々の前に姿を現したアウディTT。そんなデビューから20年が経ち、改良を受けた最新モデルが日本市場へ上陸した。共にミドルサイズのプレミアムクーペ市場を盛り立てる存在、ポルシェ718ケイマンとサイズを比較し、両車の違いを探っていこう。
今回サイズ比較するのは、アウディTTクーペが最上位モデルとなる「TTS」、ケイマンが「S」。価格帯やエンジン性能も比較的近く、共に”S”を名乗るグレードだ。ただし、通常のTTもサイズ的にはほとんど変わらない。
アウディTTSクーペ 全長×全幅×全高:4200×1830×1370mm ホイールベース:2505mm
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ポルシェ718ケイマンS 全長×全幅×全高:4385×1800×1295mm ホイールベース:2475mm
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全長は185mmもの差で718ケイマンが長いものの、その他の数値はTTが上回る。短めのホイールベースと低く抑えられた全高など、ピュアスポーツとして生まれた718ケイマンに対し、ホイールベースを長めに確保して後席を設け、全高もある程度確保して実用性を両立させたTT、というキャラクターの違いが表れていると言えそうだ。
アウディTTSクーペ 全幅:1830mm トレッド:フロント1565/リヤ1545mm
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ポルシェ718ケイマンS 全幅:1800mm トレッド:フロント1515/リヤ1540mm
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アウディTTは、高めの全高に合わせて全幅を広めに確保。ポルシェ718ケイマンは、低い全高に合わせてコンパクトな全幅に収まっている。
アウディTTSクーペ 最小回転半径:4.9m
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ポルシェ718ケイマンS 最小回転半径:5.5m
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ホイールベースで上回っていたアウディTTだが、最小回転半径は5mに満たない。狭い駐車場などでの取り回しに優れているのは、美点のひとつだ。
一方のポルシェ718ケイマンの最小回転半径は、プラス0.6mとなる5.5m。比較すると大きいが、同クラスのクーペモデルとしては標準的な数値と言える。
アウディTTSクーペ 荷室容量:305ℓ
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ポルシェ718ケイマンS 荷室容量:150ℓ(前)/275ℓ(後)
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正直なところ、いずれのモデルも大容量の荷室を備えているとは言い難い。また、後部の荷室に荷物を満載すると、後方視界が悪化してしまうのも共通事項だ。
フロントにも荷室を有するポルシェ718ケイマンは、前後トータルの荷室容量だと上に見えるが、アウディTTの場合、後部座席をちょっとした荷物置き場として使うことができるため、日常生活における使い勝手では優れている。