テックポイント：中国車載機器メーカーの電子ミラーに液晶ディスプレイコントローラー「TP6806」が採用決定

テックポイント・インクは、中国車載機器メーカーの广东远峰汽车电子（YFオートモーティブ社）のフルハイビジョン対応電子ミラーの新製品に、液晶ディスプレイコントローラー「TP6806」が採用されたことを発表した。

　先端技術の採用により、燃費や車室内空間、運転環境の快適さの向上など、発展が著しい車載エレクトロニクス分野。安全な運転環境を実現する技術の一つとして、昨今注目されているのが電子ミラーだ。日本国内では2016年に保安基準が改正され、安全運転支援システムとしての導入検討が活発に進んでいる。国内のみならず海外でも注目が高く、電子ミラー技術を採用するシステムの世界市場規模は、2035年に425億円と、2016年比で60倍以上に高まるとの予測も出ている。




　このような電子ミラーを開発する車載機器メーカーとして、専門知識を有したエンジニアを数多く抱える開発集団として注目されているのが、中国のYFオートモーティブ社。電子ミラーやドライブレコーダーなど車載機器の開発実績の多い同社は、2019年度に新製品としてフルハイビジョン対応の電子ミラー製品シリーズを市場投入する。この新製品に、当社の液晶ディスプレイコントローラー「TP6806」が採用された。




【製品概要】


製品名：液晶ディスプレイコントローラー「TP6806」


伝送規格：HD-TVI 4.0（当社独自規格）、 NTSC／PAL


対応画素数：1080P（フルハイビジョン対応）


フレームレート：60および50フレーム/秒




　本製品は、テックポイントが創業以来培ってきた設計技術を生かして開発した、小型化および映像の高解像度化と低コスト化の両立を実現した液晶ディスプレイコントローラー。スペースが限られるカーナビや電子ミラーのハイビジョン対応に最適で、独自規格HD-TVIに加え、標準規格NTSCおよびPAL映像にも対応。200万画素（1080P）以上のHD液晶ディスプレイはもちろん、従来のSD画質の車載カメラ映像も処理可能。


　車載機器の更なる安全性向上に向け、入力映像の固着検知（フローズンディテクション）機能や、エンジン起動後の迅速な映像表示を可能にするファーストブート機能、各種の液晶パネル使用に向けたTCON（Timing Controller）内蔵など、各ニーズにも対応している。




　YFオートモーティブ社のCTO（最高技術責任者）Eric Rong氏は、本製品の採用にあたり、「テックポイント社のTP6806は、当社の電子ミラーに素晴らしい性能を与えてくれました。高いコストパフォーマンスはもちろん、映像品質をより高いレベルに引き上げてくれる製品でした。私たちは、高品質なハイビジョン製品として、現在の、そして次世代の電子ミラーを市場に投入する上で、テックポイント社とパートナーシップを築けたことを嬉しく思っています」というコメントを寄せている。