![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007825/big_main10007825_20190125120644000000.jpg)
ルノーは、1月24日、会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン被告が退任し、後任の会長にミシュランのジャンドミニク・スナールCEOが就任する新体制を発表した。またゴーン被告が会長職とCEOを兼任し、権力が集中した経緯から、会長とCEOをわけることになった。CEOは、ゴーン被告が逮捕後に暫定トップを務めてきたティエリー・ボロレ副CEOがCEOに昇格する。
今回の人事で、ゴーン被告はルノーの会長・CEO職でなくなったが、日産、三菱両社と違って「解任」ではなく、あくまでも「退任」である。また、ゴーン被告は6月のルノーの株主総会までは取締役に留まる。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007825/big_949200_201901251207180000001.jpg)
新たに会長に就任したジャンドミニク・スナール氏(Jean-Dominique Senard)は、2005年にミシュランに入社し、12年に同社の経営トップに就いた。今年5月の人気まではミシュランのCEO職も兼務する。また、ルノーの大株主であるフランス政府、「マクロン大統領と近い距離」というのもスナール新会長の立ち位置だと報道されている。スナール氏は、ミシュランの前は、トタルやサンゴバンなどの企業に在籍していた。
これで、ゴーン被告は、ルノー、日産、三菱のトップから外れたことになる。
日産も24日に、西川社長兼CEOが、4月中旬の臨時株主総会の開催を検討すると発表した。カルロス・ゴーン、グレッグ・ケリー両被告の取締役の解任、および新たにルノーが指名する取締役一名の選任に目的を限定した臨時株主総会の開催である。
西川社長兼CEOは、「スナール氏に我々の取締役会に加わっていただき、ガバナンス改善について一緒に議論したい」とコメントしている。