
今のクルマは殆どが電子制御。それが悪いというわけじゃないけど、昔はそういった技術が使えず、機械式に作るしか無かった。旧車はそれが楽しく味だったりもするけど前回、そのアナログ的な箱スカGT-Rのシートレールの凄さをお届けしました。今回、シートレール繋がりで違った素晴らしいシートを紹介します♪

G-ワークスでは、メーカーから出される情報や公報写真等は極力使わないようにしています。他の発信者に任せているというのもあるけど、みんなの見たい部分、期待している部分は、その他にもいっぱいあると思っているからであります。今回もG-ワークス&旧車のすべてで紹介したものですが、マニアックなネタを一つ披露しましょう♪
2ドア車で後部座席が付いている場合、後部座席に乗り込むためにはRX-8のような特殊な場合を除き必然的にシートを前方に移動し、リクライニングをして乗り込まなくてはならない。現在ではシート下部のシートレバーやフットレバーを操作することで、バネの力によりシートは前方に移動しつつ、リクライニングも倒れるというワンタッチで出来るようになっているけど、意外とこの機構、グッとこない。何故、グッとこないか?それは今回紹介する箱スカハードトップ(2ドア)車のシートの秀逸さを知っているからかもしれない…

箱スカGT-Rのシートレールもスゴいと思ったけど、ノーマルのGT系のシートレールは何と、シートの背もたれが斜めに動くんですよ♪
分かりにくいのでもう少し説明すると、リクライニングするヒンジ部分が凝った作りになっていて、前側に倒すと外側のヒンジが、大きく円を書くように回る。フロアトンネル側の内側は普通のヒンジタイプだから、結果的にフロアトンネル内側に向かって斜めにシートバックが倒れていく。コレがどういうことかというと、後部座席に乗車する隙間が少しでも増えると言うこと。結果、乗り降りしやすくなる。2ドア車は物理的に隙間が狭くなるのは仕方ないことだけど、少しでもスペースを大きく取るため知恵を絞って作った開発陣には拍手を送りたい!!箱スカGT-R同様、乗車定員全ての人に配慮したこの作りは、やはり昔の人の情熱を感じてしまうものです。