VELLFIRE&ALPHARD’s CHANGE POINT
ヘッドライトやグリル、バンパーといったフロントセクションを含め実際問題、後期はどこが変わったのか!? その注目点を解説します。内外装、全方位で進化してますゾ!!
フロントバンパー
全グレードで意匠刷新!
ヴェル&アルともにデザインが刷新され、メッキの搭載も増えるなど、大きく変化。とくにヴェルのエアロボディは、左右の大胆なガーニッシュ使いが強烈だ。
ヴェルでのもうひとつの注目点が、ナンバーがある太いベース部分(矢印)。前期ではボディ色に関わらず全車黒だったが、後期からはボディ同色に。目立つ部分だけに受ける印象の違いは大きい。
アンテナ&ランプ
ドルフィンアンテナが全車標準、ランプも変更
前期まではELだけが標準だったドルフィンアンテナが、後期ではこのアンテナが必要となるDCMと称する高速通信機が全車標準となったため、それと連動して装備されることに。機能性は別として、見た目のアクセントとして見過ごせない。また、1列目上部のマップランプもユニットごと変更。レンズ自体は同じに思えるが、ヘルプネットボタンと呼ぶ緊急通報ボタンが、写真では中央奥に装備。前期でも一部で装備される場合があったものの、ボタン搭載位置が逆側だった。
トヨタセーフティセンス
安全装備系をイッキに拡充
先進安全装備「トヨタセーフティセンス」(TSS)の第2世代となる、最新版を搭載。フロントガラス上部にある単眼カメラと、エンブレム内のミリ波レーダーで、これまでトヨタの最上級版であったTSSの「P」では認識できなかった、夜間の歩行者や、昼間の自転車も検知可能に。ハイビームに先行車や対向車を避ける機能が追加されたり、道路標識を認識し告知するアシスト機能、先行車の発進告知する機能などが追加。そのほかにも、斜め後方の車両を検知する警告灯がドアミラー内に表示されるほか、リアガラス内側に設置したカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーなどが、標準、またはオプションで追加できるようになった。TSSは全グレード標準だ。
フロントグリル
とくにアルファードが大きく変化
ヴェルが前期の雰囲気を残しつつ太いメッキバーに変えて変化を付けたことに対し、アルはロアグリルまでつながるように縦に延長。細い縦のメッキフィンを追加するなど、大きく印象を変更。両者ともにデザインは両ボディで同じだが、アルのみ、ベースの黒パネル部の色が、エアロと標準ボディでは濃度が僅かだが違う。ちなみにアルはロアグリルとの境目にあったベースがなくなったため、専用のナンバーベースが装備されるが、それもデザイン性がありカッコイイと評判だ。
テールレンズ
デザイン刷新、フルLED化!
テールレンズは意匠を変更したほか、バックドア側のレンズがガーニッシュ変更にあわせ、形状も変更された。上級車ではフロント同様、シーケンシャルウインカーが標準に。点灯状態もご覧の様に刷新。とくにヴェルの四角いライトは強烈だ。さらに注目は、灯体がバックも含め、すべてLEDとなったこと。ちなみに、バックドアのパネル自体は前期と同じ。
VELLFIRE
ヴェルはメッキガーニッシュが、テールレンズに大きくかかる意匠に変更。前後フルLEDはミニバン初!
サイドガーニッシュ
ELだけの限定メッキ仕様!
サイドセクションは前期と同じ。エアロボディはドア裾の少し張り出しが前期と同じく強くなっているが、注目はそこ。EL※エアロボディに限り、前後ドアをまたぐように、後期からメッキガーニッシュが追加された。
エンジン&サスペンション
3.5Lを刷新し、ダンパーも改善
後期の大きな変更点がエンジン。ラインアップは前期と同じ2.5Lと3.5Lのガソリン、2.5Lのハイブリッドだが、うちガソリン3.5Lが刷新。レクサスに搭載されている「2GR-FKS」のV6に変更され、燃費も9.5㎞/L→10.8㎞/Lまで上昇している。エンジン換装にあわせ吸排気にも手が加えられた。それに組みあわされるミッションは6AT→8AT(トヨタ国内販売初)となっている。また後期は全車でダンパーを変更。減衰力に影響を与えるバルブを新型とした新作ダンパーになっている。
ヘッドライト
流星式が一部標準、一部オプション!
ヘッドライトはヴェル&アルともに刷新され、とくにアルは形状も大きく変更。内部は2眼標準、EL※が3眼となり、3眼へのグレードアップも可能に。ヴェルファイアはレンズ内部が、ハイブリッドに限らず全車共通で薄いブルーとなった点もポイントだ。なにより注目はシーケンシャルターンランプと呼ぶ、流れるウインカーの搭載が始まったこと。EL※は標準、ほかはオプションで選択できるものの、標準&エアロボディともに、一番低いベースグレードではオプションでも選べないので注意すべし。その場合、流れないものの光源はLEDとなる。
ヴェルには上下レンズの上辺にライン状のLEDがあり、上段はアクセサリー、下段はポジ(アルはポジのみ)。ポジは上級車の場合、強く光るデイライト機能も搭載。ちなみにアクセサリーランプとポジは名称が違うが、実質役割は同じ。
メーターパネル
4種となり、色もビビットに!
前期でも3種類あったメーターは、基本的な意匠はそのまま、4種類へ拡大。グレードなど、選ぶクルマで仕様が変わるよりファッショナブルなタイプにグレードアップされた。とくに特別感が強いのがEL※。ほか3種が内側のみの色が違うことに対し、EL※は外側のリングもゴールドに。
インテリアパネル
形状不変で色&柄を刷新!
インパネカラーはEL、標準&エアロボディ用ともに変更されており、EL用は積層系の塗料を使い3Dプリント技術で仕上げた、前期でも評判を集めた深みのある木目調に。とくに後期で追加されたEL※のエアロボディ車には「シルバー木目調」と呼ぶメタル感のある新色も追加。通常グレードでは、標準ボディが濃い木目系の「メタルブラウンウッド」、エアロボディが黒系の木目調の「メタルウッド」に変更。後者2つは、前期同様、下地にホログラムシートを貼り込んである。
前期では選択肢は3種だったが、後期では4種に拡大。後期では明るめの木目調がない。パネルカラーの設定は、ヴェル&アル共通となっている。
TOPIC1
ホワイトレザーシートも追加
後期での大きな話題が、ホワイトレザーバージョンのシート&内張りとなる選択肢が用意されたこと。選べるのは最上級ELのエアロボディのみと限定的だが、そのインパクトはガラス越しからでも判るほど。表面防汚加工済みで、仮に汚れても汚れが落としやすいという。ちなみにEL※はシートデザインも若干変更され、EL限定の縦ライン入りと、ひと目で判る。
TOPIC2
リアバンパーは、サイド同様不変!
トヨタ自動車によると、リアバンパーは標準&エアロボディともに、前期を継続しているとのこと。リアウイングも、ボディサイドと同じく前期同形状となっており、手は加えられていない。つまり、これは前期用エアロがそのままイケル! ってことかもしれない!?ウイングが全グレードで標準装備となる点も、前期と同じだ。
「スタイルワゴン2018年2月号」より
リンクが見えない場合はオリジナルサイトへ! (続く
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