SUV人気とクルマのEV化は世界の流れ
期待度MAXな新型車とコンセプトカーが続々
AUTO SHANGHAI 2021/上海モーターショー2021
いま世界的規模で積極的に取り組まれている自動車の電動化。
今回の上海モーターショーでは「カーボンニュートラルの実現」を目標に掲げる自動車メーカーが非常に多かった。
そもそも日本を含む124か国と1地域が、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、脱炭素社会の実現を目指すと言われているので、自動車の電動化は自然な流れ。
当然、今回のイベントでもそんなテーマを掲げた、新型車やコンセプトカーが数多く発表された。
そんなEV 車も気になるところだが、日本のユーザーが早くから話題に胸を膨らませていたのが新型エクストレイルの発表。
日産の主力SUVとして、2000年にデビュー以来、多くのファンから高い人気を得てきた。
スクエアボディでタフなデザインは、アウトドアシーンによく似合い、SUVに求められる利便性や4WD性能も備えていた。
3代目となる現行モデルでは、イマドキな都会的スタイルへうまれ変わることで、更なるファン拡大に成功している。
そんなエクストレイルの最新モデルがヴェールを脱いだ。
そのルックスは、最近の日産車が多く採用しているVモーショングリルを中央に据え、シャープな二段構えのヘッドライトを搭載。
そしてSUVらしい力強さを兼ね備えた印象だ。
気になるエンジンは1.5Lターボが搭載されるとのこと。
ただし今回の発表は、2021年後半に中国での発売を予定している中国仕様との話。
一方で、後日アナウンスされた欧州モデルは電動パワートレインの「e-POWER」が採用されると言われている。
多少の仕様変更は予想されるが、日本での発売が待ち遠しい。
同クラスのライバルと言われるトヨタ・ハリアーが爆発的な人気を得ているだけに、SUVシーンの更なる活性化が予想されそう。
NISSAN
エクストレイル
中国市場向けの新型車としてお披露目されたが、日本仕様もおそらくほぼ同じルックスでデビューすることが予想されるエクストレイル。現行モデルは曲線的ラインを多用し、都会的なSUVとして人気を得ているが、今回はアーバンさとSUVらしいタフな雰囲気をミックスした新たなスタイルを打ち出した。古くからのエクストレイルファンからは「初期型みたいで好き」「SUVらしいタフさに好感をもてる」といった反応がSNS 上では飛び交っていた。期待度はかなり高い。
日産の新しいアイデンティティとなっているVモーショングリル。ヘッドライトの点灯パターンはかなり未来的だ。リア周りは、全体的に曲線を多用することで柔らかな印象に仕立てられている。日本向けの新型は2021年秋頃に発表との噂。
左ハンドルの中国仕様になるが、インパネ中央に大型ディスプレイが搭載され、各パネルは高級感ある質感で仕上げられている。上級グレードには本革シート車もあるよう。
TOYOTA
bZ4Xコンセプト
2025年までに、EV15車種の発売計画を掲げているトヨタ。その一環として立ち上げた「bZ」シリーズは、世界各国、様々なニーズに対応するため、スバル、ダイハツ、スズキといったパートナー企業との連携を発表。今回お披露目されたbZ4Xコンセプトは、電動化を得意とするトヨタと、優れたAWD技術を持つスバルとの共同開発によって誕生した。日本と中国での生産を予定しており、2022年以降グローバルでの販売開始を目指している。bZは、beyond Zeroの略。
EV専用プラットフォームにより広い室内空間を確保。異形ステアリングや、低い位置にレイアウトされるインパネなど、開放感と視認性が非常に高そう。
TOYOTA
クラウン・クルーガー
日本を代表する高級セダン、クラウン。現行モデルで、その長い歴史に幕を閉じるが、かねてからの噂通り、新型SUVとして復活。ベースは北米向けSUV「ハイランダー」で、3つの電気モーターをコンパクトにまとめた2.5L ハイブリッド車となるもよう。中国市場での発売が、2021年半ば頃。
TOYOTA
クラウン・ヴェルファイア
中国の一汽トヨタブースにひっそりと並んでいたのが、クラウンの象徴である王冠エンブレムをフロントグリルに配したヴェルファイア。クラウンクルーガーが大大的に発表されたの対し、見た目がまんまヴェルファイアのため、インパクトは少々薄いが、エンブレム以外の細部がどうなっているのか気になる1台だ。
MITSUBISHI
エアトレック
広汽三菱が、デザインCGを公開した新型SUV「エアトレック」。日本の三菱ファンであれば、デリカD:5がマイチェン!? と思うルックス。自由に冒険するという意味を込められた中国専用電動車として、年内に発売予定。
写真がなくてゴメンなさい!
MAZDA
CX-30 EV
国内モデルのCX-30とは少々雰囲気が異なるルックスでお披露目されたと噂のCX-30のEV 車。車高が高く、サイドステップやオーバーフェンダーが装備され、かなりオフロードテイストが強くなったもよう。現状は中国専用EVとなるようだが、そのルックスはかなり気になる存在だ。
ホンダは2022年以降の5年以内に 10モデルのEV車を投入予定
HONDA
SUV e:prototype&BREEZE PHEV
「2050年のカーボンニュートラルを実現する」という目標達成に向け、電動社会をより広い視野でとらえ、総合的な戦略展開を掲げたホンダ。その第1弾が、SUV e:prototypeをベースとしたEV 車の量産化。さらに広汽Hondaがプラグインハイブリット「BREEZE PHEV」を出展。年内に中国国内での販売を予定。
2021年秋ごろ日本発売! レクサス新型「ES」を世界初公開
これまで80以上の国や地域で累計265万台を販売してきた、レクサスの基幹モデルとなる「ES」。静粛性、乗り心地、そして上質な快適性、すべてがブラッシュアップされた新型モデルがお披露目された。プロトデザインとなるフロントグリルは、ESらしさを継承しながら、L字ユニットの集合体に。Fスポーツも同時に発売予定。スポーツモデル「Fスポーツ」には最新のAVSシステムを搭載。減衰力の低減や可変幅を拡大し、上質な乗り心地と操舵応答性を向上させている。日本での発売は2021年の秋頃と噂される。
スタイルワゴン2021年6月号 No.306より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]